雑誌
ぶち抜き 大特集「偽りの八百長裁判」全記録
ウソの法廷証言で本誌から4785万円を詐取

八百長追及 52年 週刊現代と相撲協会、
八百長力士 ガチンコ リターンマッチ!

本誌は相撲協会理事長(当時)と
八百長力士を「詐欺」で警視庁に告訴する


32人の力士が集団訴訟

 約4年前の'07年2月、日本相撲協会と朝青龍ら力士17名は本誌の八百長告発記事に対して、総額4億7300万円もの賠償と全国紙などへの謝罪広告掲載を求め、本誌・週刊現代の発行元の講談社、筆者の武田賴政氏、編集人、発行人を被告として東京地裁に訴えた。

 相撲協会が名誉毀損だとしたのは、本誌'07年2月3日号「横綱・朝青龍の八百長を告発する!『全勝優勝した'06九州場所では15番中ガチンコは4番だけ』」記事、さらに続く2月10日号「"黒い横綱"朝青龍のカネに群がる大相撲『八百長コネクション』」、2月17日号「私たちが見た品格なき朝青龍の素顔と八百長現場」の3つの記事と、それらの記事の新聞宣伝、電車内の吊り広告である。

 記事中では横綱・朝青龍が直近の取組で八百長相撲で星を買うことが極端に多く、多くの力士がそれに応じて対価に金銭を受け取っていることなどを報じていた。相撲協会はこれら3つの記事が協会や朝青龍、朝青龍の八百長相手と指摘された力士の名誉を毀損していると主張した。

 その後も相撲協会は、講談社を相手どって民事・刑事で次々に訴訟を起こす。

 同年3月10日号で掲載した「北の湖理事長がナメられる『八百長相撲』の過去」では、かつて'75年に横綱・北の湖が大関・貴ノ花に星を売ったと報じた。これに対し相撲協会と北の湖理事長(当時)は、そのような八百長の事実は存在せず、名誉を毀損しているとして合計1億1000万円もの賠償と謝罪広告を求めて講談社、発行人、編集人、武田氏を訴えた。

 さらに4月13日には、記事中にはまったく名前が登場しない15人の力士まで、講談社や編集人、発行人、武田氏を提訴する。

 記事中には「幕内のガチンコ力士は12人だけ」という記述があり、ここに名前のなかった幕内力士が「八百長と言われたも同然」として、名誉毀損の訴訟を起こしたのだ。名誉毀損を訴えたのは合計32名もの力士に及んだ(のち大麻事件で2人が取り下げ)。

 北の湖理事長と協会はさらに、同年6月9日号の「朝青龍×"綱獲り"白鵬『300万円八百長』を宮城野親方に指示した人物」が名誉毀損にあたるとして、三たび講談社と発行人、編集人、武田氏を訴える。

 6月26日には、相撲協会が冒頭に紹介した本誌の2月3日号記事、2月10日号記事、3月10日号記事などが名誉毀損にあたるとして、編集人、発行人、武田氏を刑事告訴までした。

 '07年当時、本誌の八百長追及キャンペーンは大きな反響を呼び、世間の注目を集めていた。八百長追及報道を訴訟という手段で押さえつけようとしたのはこのときの相撲協会理事長である北の湖親方であり、それは自身が原告となったふたつの裁判だけでなく、合計32名もの配下力士を動員した名誉毀損裁判、刑事告訴などで明らかだ。

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