『ウィキリークス アサンジの戦争』
著者:デヴィット・リー&ルークハーディング

アサンジにもっとも早く、深く密着した『ガーディアン』が明かした真相
『ウィキリークス
アサンジの戦争』

著者:デヴィット・リー&ルークハーディング
訳:月沢 李歌子 島田楓子
講談社
定価1,890円(税込)
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◎担当編集者よりの紹介◎

 2010年11月、アメリカ国務省の外交公電を一斉に公開し、世界中を震撼させた「ウィキリークス」。この時リークされた公電の内容がきっかけとなって、チュニジアやエジプトの政変劇にもつながったと言われています。

 そのウィキリークスに最も早くから接触し、アフガニスタン・イラク戦争の報告書や外交公電のスクープ(ケーブルゲート事件)を連発したのが、調査報道を得意とするイギリスの名門リベラル紙「ガーディアン」でした。

 ドラマの刑事のような、昔気質のユニークな新聞記者軍団と、ジュリアン・アサンジ率いるミステリアスな組織「ウィキリークス」が、時には激しく対立し、時には真摯に協力しあいながら、世界を大きく変えるスクープ報道を繰り広げていった、その壮大なドラマ、全真相を、当事者の「ガーディアン」特命記者チームが描きます。日本でも、将来はこのような「新旧メディアの協力」による報道システムが当たり前になってくるかもしれません。

 この本のもう一つの大きな読みどころ、それはウィキリークスや創設者のアサンジ氏、あるいは彼らに情報を漏らしたとされているマニング上等兵らの間に、ある共通した「理念」が存在したということです。「真の意味で社会を改良していくためには、すべての情報が人々に公開されるべきだ」という、いわゆる「情報の自由」という思想です。

 都合の悪い情報を隠蔽しがちな政府や大企業を相手に、「暴露」によって社会改革を行う、しかも、「世界の最高権力者」であるアメリカ政府に敢然と戦いを挑んだ・・・・・・そんなウィキリークスの姿勢が、ヨーロッパでは高く評価されています。

 単なる「暴露」サイトではないウィキリークスの「全貌」を、本書で暴露します!

 今回の「現代ビジネス 立ち読み電子図書館」では、第7章「取引」を特別に全文公開します。アサンジと「ガーディアン」記者とが

 史上最大のスクープを巡って丁々発止の駆け引きを行う・・・・・・まるでスパイ小説のようなストーリーです。

目次

1.秘密の館
イギリス ノーフォーク州
エリンガム・ホール 2010年11月
2.技術兵の「正義」
イラク 米軍ハンマー前線作戦基地 2009年11月
3.ジュリアン・アサンジ 
オーストラリア メルボルン 2006年12月
4.ウィキリークスの誕生
ドイツ ベルリン
「カオス・コンピュータ・クラブ」年次総会 2007年12月
5.「アパッチ」ビデオ
ノルウェー トンスベルグ クオリティ・ホテル 2010年3月21日午前3時
6.ラモとの対話
イラク 米軍ハンマー前線作戦基地 2010年5月21日
7.取引
ベルギー ブリュッセル レオポルド・ホテル 2010年6月21日午後9時30分
8.作戦会議室
ロンドン キングス・プレイス 「ガーディアン」本社 2010年7月
9.アフガニスタン戦争報告書
サイバースペース 2010年7月25日
10.イラク戦争報告書
サイバースペース 2010年10月22日
11.公電
スコットランド ロッホナガー近郊 2010年8月
12.世界一有名な男
ストックホルム ソーニャ・ブラウンのフラット 2010年8月13日の金曜日
13.パートナーの不安
ロンドン 「ガーディアン」編集主幹室 2010年11月1日
14.嵐の前に
マドリッド ミゲル・ユステ通り「エル・パイス」社 2010年11月14日
15.公開日
スイス バーゼル バディッシャー駅 2010年11月28日
1.史上最大の機密漏洩
サイバースペース 2010年11月30日
17.ウォンズワース獄舎のバラッド
ロンドン ウエストミンスター治安判事裁判所 2010年12月7日
18.ウィキリークスの行方
イギリス ノーフォーク州 エリンガム・ホール 2010年 クリスマス
エピローグ
アラン・ラスブリジャー(「ガーディアン」編集主幹)