永田町ディープスロート

「鳩山さんも、小沢さんも、もう長くないね」

緊急対談 三宅久之(政治評論家)×田崎史郎(時事通信解説委員長)

2010年02月15日(月) 週刊現代
週刊現代
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かつて闇将軍と呼ばれた田中角栄元首相は逮捕後も10年にわたり政界を支配し続けた。その金権政治家を師と仰ぐ小沢氏は、秘書の起訴を受けても幹事長続投を決めた。田中派のDNAは今も息づいている。

竹下も小沢には呆れていた

三宅 今の小沢(一郎・民主党幹事長)さんを見ていると、角さん(田中角栄元首相)と似てきたと感じるね。民主党の議員だけでなく、政治評論家でさえ小沢批判を遠慮する人が多い。

田﨑 小沢さんとその周辺が、ものを言いにくい空気を作り出していますね。

「田中支配」を彷彿させる「小沢支配」が民主党を覆っている

三宅 かつて越山会青年部長だった桜井新(元代議士)が角さんのお膝元の旧新潟3区から出馬したとき、応援演説を次々に断られてね、終(しま)いに私にお鉢が回ってきた。角さんとは知り合いだけど、目白の禄を食んでいるわけではないから引き受けたんですが、秘書の早坂(茂三)にだけは仁義を切りに行ったんです。すると彼は、「久ちゃん、おまえさんが何を言うのも勝手だが、いつどこで何を喋ったか、全部オレのところに報告が入るからな」と。そういうDNAで角さんと小沢さんはつながっている。

田﨑 特に似ているのは、周囲に過剰忠誠する人が出てくることです。小沢さん本人以上に検察に対抗心を燃やしたり、党内を押さえ込もうとしたり。過剰忠誠は北朝鮮のような独裁国家で起きることです。

三宅 みんなが忠誠競争をしているうちにエスカレートして、結果として小沢さんの虚像が膨れ上がっていくという面もある。

田﨑 ただ、民主党の議員は何も考えずにおとなしくしていたわけではなくて、様子見をしていたんです。東京地検の動き、刑事処分の行方を見ながら、小沢さんの判断を見極めようとしていた。小沢さんは恐いし、すぐにご注進に及ぶ側近たちがいるから下手なことはできない。もちろんそんな状況は不健全なんですが、それぞれに考えてはいたと思います。

三宅 なかには枝野(幸男)さんとか前原(誠司)さんのように、小沢さんの「けじめ」を求める声も上がり始めましたが、いかにもおっかなびっくりだった。清水の舞台から飛び降りるような気持ちでしょうね。

田﨑 ええ、特に前原さんは不起訴が決まったとたん、幹事長続投容認を言い出した。覚悟が決まっているとはとても思えません。

三宅 財務大臣を辞めた藤井(裕久)さんは、できるものなら思いのたけをぶちまけたいと思っているはずですよ。何しろ、自民党離党以来、常に小沢さんの側近として仕えてきたのに、自由党幹事長時代には「組織活動費」名目で、本人の知らないうちに15億円ものカネを渡されたことになっている。彼が財務大臣を辞任した最大の原因は、このカネでしょう。小沢さんの政治資金が事件化し、閣僚のままでいたら国会で追及される。でも、知らないと答えるわけにもいかない。

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