世の中、上には上がいる 私が見た「大秀才」たち 〜本当に頭がいいとはこういうことか【学校別】

2012年08月06日(月) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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 大学は東大法学部。3年の時に司法試験に合格、翌年には国家公務員Ⅰ種にも合格。学業成績は東大4年間を通じてオール優で、4年のときに「法学部における成績優秀者」として総長賞を受け、'06年に首席で卒業すると、財務省に入省。主税局勤務ののち、'08年に退職し、翌年、弁護士登録して現在にいたる---。

 ため息も涸れそうなこの経歴の持ち主に会ってみると、カラリと明るいスレンダー美人であった。

「私の勉強法はこうです。たとえば、教科書や副読本などは7回読みます。7回読めば、だいたい覚えられるものです。ことさら暗記しようとせずに、7回読めば、最後は本を見なくても思考をたどれるようになります。

 ただし、司法試験の勉強では40回は読みました。勉強というより精神修養ですね。一日に19時間半勉強しましたから。睡眠は3時間。食事は一回20分が3回で、入浴が30分。洗面器に水を張っておいて、眠くなると足を入れて眠気を吹き飛ばすんです。幻聴を経験したのもそのころでした。努力では誰にも負けません」

 確かに、ここまで努力のできる人はざらにはいない。「努力」にも、才能があるということか。そんな山口氏も一目置く人物がいたという。

「高校のクラスメートだった岡林美紗子さんという女性です。全然勉強しているようには見えないのに、数学で解けない問題はありませんでした。エリートコースを歩もうとか、人に評価されようとか、少しも考えない。他人をライバル視することもない。私みたいに『秀才でいなければ』というしがらみにとらわれてなくて、その自由な精神に憧れていましたね」

 岡林氏は、現在は研修医として都内の病院で多忙な日々を送っている。

 ところで、山口弁護士が卒業した筑波大附属がまだ東京教育大附属高校と呼ばれていた時代の卒業生に、鳩山邦夫元法相('48年生まれ)がいる。この鳩山氏もまた在学中、同校きっての秀才だった。当然のように東大法学部に進学し、しかも首席で卒業した鳩山氏によれば、

「私は高校時代、駿台予備校の模試を5回受けましたが、1回目は600番くらいで、3回目が105番で、4回目に60番になり、5回目に1番になったんです。最近のことは知りませんが、かつて現役生で全国模試の1番を取ったのは、私と、高校の後輩である片山さつきくらいです」

 実際、駿台模試初の現役生トップとして、週刊誌にも取り上げられたという。

 その鳩山氏、3年生のときに3回実施された校内模試も常にトップ・・・・・・のはずだったが、一度だけその座を奪われたことがあるという。このとき鳩山氏を引きずりおろしたのが、元財務官僚で弁護士の志賀櫻氏('49年生まれ)である。

「彼は博覧強記のうえにスポーツ万能。ひとりの人間として、とても敵わないと思いましたね。彼は古典文学にやたら詳しくて、文化祭の出し物で山上憶良の貧窮問答歌の替え歌なんかをつくってましたね。それを古文の教師が苦い顔をしてじっと見ていたのを覚えてますよ。

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