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住宅ローンは電話一本で安くなる
こんな裏技があったのか 800万円下がった人も!
週刊現代 プロフィール

 これでは生活が苦しくなる一方。Nさんは借り入れ先の銀行のローン担当者に電話をかけ相談した。

「『このままではローンを払えません。他行の金利の方が低いので、借り換えも考えています』と伝えたところ、担当者に『わかりました。銀行に来てください』と言われた。銀行に行くと相談室のようなところに通され、担当者が『本当は例外なんですが、金利を引き下げましょう』と、金利を約1%も引き下げてくれたんです。結果、月々の支払いは1万円近く安くなり、総額で約300万円の負担減になりました」

 Nさんはいわば、電話一本で住宅ローン支払いの引き下げに成功したのである。いったいなぜこんなことが可能なのか。

「これは『金利交渉』や『金利低減』と言われるもので、従来なら考えられなかった、"契約時に結んだ金利の見直し"を願い出る手法です」

 こう語るのは、ファイナンシャルプランナーの藤川太氏だ。

「金融機関は積極的にPRしていませんが、住宅ローンを組んだ際の金利が現在の店頭金利や優遇金利よりも高い場合、銀行と交渉すればその金利を下げてもらえる可能性があるのです」(藤川氏)

 たとえば、いまあなたの住宅ローンの金利が3%だったとしよう。契約時には「それぐらいの金利が普通」と思っていたかもしれないが、日銀のゼロ金利政策の影響で、現在ほとんどの金融機関の「優遇金利」(ローンの基礎となる「店頭金利」からさらに数%引いたもので、いまから新規にローンを契約する際はこれが適用されることが多い)は3%以下となっている。これまでは「金利が高いから下げてくれ」と銀行に言っても「契約時にその金利で納得したのはあなたですよ」と門前払いを食らっていただろう。ところが最近、この「金利交渉」に応じる金融機関が増えてきたのだという。

 その事情について、前出・藤川氏が説明する。

「背景には金融機関の間で『借り換え』の競争が激しくなったことがあります。ここ数年、各金融機関が低めの金利を設定して、いまの銀行からの『借り換え』をするよう促しています。ところが、各銀行がローンの借り換えを呼びかけ顧客の奪い合いを始めると、顧客が離れるおそれがある。そこで金融機関は『自分の顧客がよそに奪われるくらいなら、契約時の金利を引き下げてでも、留まってもらった方がいい』と考え始め、金利の引き下げに応じるようになったのです」

 多少の損は被ってでも、いまの顧客を逃したくない。そこで生まれた苦肉の策が、顧客の「金利の低減」だったのである。

手数料は5000円ほど

 では、どうすればこの「金利の低減」を受けられるのか。金利低減に成功した人々の声を聞き、それが難しいものではないことを感じ取ってほしい。