合併号特別企画 大研究シリーズ
ひと目で分かる「いい医者」「ダメな医者」

「肩書」なんて、当てになりません

(週刊現代)

「あの先生は教授だから安心」「いつも混んでいるからいい先生」・・・・・・その医者選び、間違いです。一体、いい医者をどう見分ければいいのか。なかなか聞けない患者の疑問を、医師たちにぶつけてみた。

 いまだにこのような病院があるとは思いたくないものだが、こういうケースが実際にあるから、待合室の様子だけで安易に医者のよし悪しを判断することは避けたほうがよさそうだ。

 では、看板も肩書も、待合室の様子さえもアテにならないとしたら、何をもっていい医者かどうかを判断すればいいのか・・・・・・。

 初めて診察室に入ったときに、確認できるポイントがある。あなたが椅子に座ったとき、医師はどこを向いているだろうか?このとき、医者の体がパソコンの置かれたデスクに向いて、顔だけが患者に向いていたら「×」だ。

 電子カルテが普及し、パソコンの画面を見たりキーボードを打ったりしながら診察をする医師が増えているが、きちんと患者に向き合う気持ちがある医師なら、そうはしないはずだ。

名医が行う100秒ルール

「私は必ず患者さんに対して、真正面から向き合うようにしています。それは、患者さんの不安をきちんと受け止めるという意志表示にもなると思うからです」

 というのは、聖路加国際病院呼吸器内科/浅草クリニックの内山伸医師である。
「それと、患者さんが診察に入ってくるときのドアの開け方から注意して見ています。入ってきた瞬間の表情や動きを見て、ああ、この人は大丈夫そうだ、かなり具合が悪そうだ、などすぐにわかることがある。初めの印象を大切にしているので、私自身も患者さんに向き合う姿勢に気をつけているんです」

しんクリニック 院長 辛浩基医師

 糖尿病治療で評判の高いしんクリニックの辛浩基院長も、患者との向き合い方を大切にしている。ここでもう一つのポイントは、「医者が目を見て話をしてくれるか」ということだ。

「心の通った診療というのは、目と目を合わすことが基本です。患者さんの目を見ながら会話しないと、相手の訴えに気づきにくくなってしまう。また、仮に話をしなくても、向かい合っていれば、今日はここがつらいんだろうなとか、これを訴えたいんだろうなということが自然にわかるものです」

 辛医師のクリニックでは、患者とのコミュニケーションを円滑にするために、触診は欠かさない。そして血圧を測る際は、昔の手動で計るタイプのものを使用しており、カルテはいまだに手書きにしているという。

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