「信頼」が通貨のオークションサイト「Listia」

 新しいソーシャルウェブサービスによって、これまでとは少し違った「モノ」や「場所」の取引の仕組みが社会に浸透しつつあります。

 これまで本連載でも、「ツイッターでモノをあげたりもらったりできる」リブリスや、「個人間カーシェアリング」のCaFoRe、「近所の人とモノを貸し合える」Neiborgoods、「子どもの古着やおもちゃを交換できる」ThredUPなどを紹介してきました。

 今回紹介するのはListia(リスティア)というオークションサイトです。リスティアの特徴は、オークションにおける入札や決済が「お金」ではなく「信頼(Credits)」によって行われる点です。「シェアリング・エコノミー」という言葉で表現される、ソーシャルウェブが拓く新しい経済のあり方を示唆するサービスだと私は捉えています。

クレジット(信用、信頼)でモノをやり取りする

 リスティアの仕組みは非常にシンプルです。彼らのサイトの解説を引用しましょう。

リスティアの仕組み(How it works?)
1.ユーザーは不要になったものを出品する(中古のテレビなど)
2.他のユーザーは、登録や出品、友達の招待などによって得られる「credits」を使ってそのテレビに入札をする。
3.オークションが終了時点で最も高い「credits」を入札したユーザーが商品を落札する。
4.落札者はテレビを手に入れることができ、出品者は他の商品の入札に使うことができる「credits」を得ることができる。

 リスティアにおける通貨は「credits(クレジット:信頼)」です。クレジットはサイトへの登録や不用品の出品&落札、友達を招待するなどの行為によって蓄積されます。多額のクレジットが必要とされる人気商品を落札するためには、たくさんのモノを出品し、クレジットを貯める必要があります。また、どうしてもクレジットが欲しい場合はリスティアから購入することができます。

 リスティアは2009年9月に立ち上がったサービスで、これまでに41.5万ドル(約3,500万円)を市場から調達しています。主要な収益源は前述のクレジット販売であり、リスティアに参加するユーザーが増えれば増えるほど収益化へ近付いていく、シンプルなビジネスモデルと言えるでしょう(ユーザー数は未公表)。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら