「ソーシャルメディアで世界の課題解決へ~ソーシャル・グッド・サミット2011開催」
ニューヨークで4日間に渡って開催された「ソーシャル・グッド・サミット」 画像提供:Mashable

 ソーシャルメディア情報サイトの「Mashable (マッシャブル)」、国連財団、そして「92st Y」(ユダヤ系非営利団体の文化施設・コミュニティセンター)が主催となり、昨年初めて開催されたカンファレンス「ソーシャル・グッド・サミット」の第2回目が、先週9月19日から22日までの4日間、国連総会が開催されていたニューヨークにて行われました。

 今年の7月に本イベントの告知を簡単にさせて頂きましたが、驚いたのはその後昨年を上回る豪華な登壇者が次々と集まり、イベントには約70名の著名スピーカー、約1600人の会場参加者、そしてオンラインを通じて10万人以上(主催者推定)が動画配信を視聴したと報じられています。

 スピーカーには、3名のノーベル平和賞受賞者(南アフリカのアパルトヘイト撤廃運動に貢献したデスモンド・ツツ大主教、マイクロ・クレジットのグラミン銀行創設者ムハマド・ユヌス氏、ホロコーストの生還者で作家のエリー・ヴィーゼル氏)、米大手企業GEにおいて自然エネルギー推進のイニシアティブ「エコマジネーション」をリードするチーフ・マーケティング・オフィサー、クリントン国務長官のシニア・アドバイザー、壇上で国連児童基金(ユニセフ)の親善大使に任命されたプロテニス選手のセリーナ・ウィリアムズ選手、俳優のリチャード・ギア氏、その他著名社会起業家、国連機関や国際NGOのトップ等蒼々たるメンバーが並びました。

 設立から6年目のメディアであるマッシャブルが中心となり今年で2回目を迎えるイベントに、これだけのメンバーが集まるというところに、貧困問題や経済開発、水や食糧の安全保障、人権、紛争解決等、世界的な課題解決の為に、ソーシャルメディアが無視出来ない手段として期待が集まっていることが分かります。

 私自身はイベントに現地で参加した訳ではないのですが、動画配信の多くを視聴して注目に値すると思ったことを2点、ご報告したいと思います。

「機運」から「アクション」へ~壇上で発表される数多くのアナウンス

 今回のイベントを通じて印象深く感じた点は、「ソーシャル・グッド・サミット」の壇上において数多くのアナウンスが行われたことです。国際会議においては登壇時間も限られているためまとまった議論を展開することは難しいですが、スポットライトがあたる舞台を活用することで、多くの団体がその場を新しいキャンペーン、イニシアティブ、ウェブサイトの発表の機会として利用している様子が目立ちました。

 ソーシャルメディアを活用することで社会的な課題を解決するという「ソーシャルグッド」という「機運」はまだまだ新しい現象ですが、投資やキャンペーン等の具体的なアクションが次々と宣言されることで、とても勢いを感じられました。

 例えばアナウンスメントには以下のようなものがありました。

・著名投資家ウォーレン・バフェットの孫であるハワード・バフェット氏が運営する財団が500万ドルを投じ「Learning By Giving Foundation」を設立、全米の大学でフィランソロフィーの研究・実践を推進。

・設立から5年で世界19カ国の途上国において200万人以上にきれいで安全な水を届けてきた非営利団体の「charity:water」が新しいキャンペーン、「Dollars to Projects」を発表。GPSの装置を使い投じた寄付がどこでどのように使われているかを可視化することを可能に。同団体に寄せられた今までの寄付の73%がオンライン経由と、ソーシャルメディアを有効活用していることでも知られている団体です。

「charity:water」の活動を紹介する動画

・USAID(米国国際開発庁)によるアフリカの飢饉、紛争、干ばつに対するソーシャルメディアを活用したキャンペーン「Famine, War, Drought (FWD)」。携帯電話からのテキストメッセージを送ることで寄付が可能に。

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