「ポスト菅」のお声がかからない岡田克也に「挽回のチャンス」はただひとつ愛知県知事選、小沢問題、国会運営でも失点

2011年02月14日(月) 田崎 史郎
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 岡田はまた、与野党折衝に関して驚くべき言葉を残している。昨年11月22日、当時の法相・柳田稔を更迭した際、記者団に、補正予算案採決の約束を野党から取り付けているかの確認を求められた時だ。

「いまの国会は55年体制ではない。先々の(国会審議の)ことまでを(手を)握ったとか握らないとか、そんな古い政治をわれわれはしていない」
国会運営において、与党の幹事長は野党と内々に話を詰めておくことは政治の日常であり、古いか新しいかの問題ではない。

 こんな岡田を、菅はもっとも信頼している。菅は民主党議員に以前、こう語っていた。
「年金未納問題で代表を辞任した時(04年5月)、最後に『辞めてください』と言ったのは岡田だった。しかし、岡田はそんなことは表で一切言わず、オレを守ってくれた」

 菅の岡田に対する信頼は仙谷をはるかに上回っている。そのことが分かっているが故に、仙谷は野党対策について「それは岡田の仕事だ。菅総理がそういうシフトを敷いたのだから」と漏らし、折衝の前面に立っていない。

 関連法案が成立せず、菅の進退が窮まるとしたら、その責任は岡田にある。岡田が「ポスト菅」の有力候補として評価されることがあるとすれば、なかなか辞めそうにない菅に対して引導を渡した時だけだろう。(敬称略)

 

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