3月解散・総選挙 そして民主は消える
民主党政権「あっけない幕切れ」永田町は一斉に動き出した

ドン詰まりの菅首相に残されたプライドの捌け口は、もはやたった一つしかない。総理の絶対権限、「解散・総選挙」である。開き直った首相の目には、もう何も映らない。民主が消滅? それがどうした!

名古屋で火がついて降参!

 天正10年6月2日。自領の丹波・亀山を前日に発っていた明智光秀は、その日の未明、京都・桂川を渡ったところで、こう宣言した。

「敵は本能寺にあり」

 織田信長にとっては、身内の光秀に見せた、一瞬の油断が命取りになった。自分が完全に包囲されたと知るや、信長は「是非に及ばず」(もはやどうしようもない)と呟くと、自ら弓を手にとって奮戦した後、本能寺を包む紅蓮の炎の中に消えていった・・・。

 そのおよそ430年後。それまで政界で「魔王」のように怖れられていた小沢一郎元幹事長を破り、天下を取った・・・はずだった菅直人首相が、まるで光秀のように、あっけない最期を迎えようとしている。

 小沢氏は1月31日、検察審査会による起訴議決を受け、かねての予定通りに強制起訴された。

「小沢をやらなきゃ、俺がやられるんだ。小沢は田中角栄と同じように、消さなきゃならないんだ!」

 そう言い続け、民主党の中での"信長"的存在だった小沢氏に対し「変」を起こした菅首相の目的は、とりあえず成就したということになる。

「(菅首相や仙谷由人民主党代表代行は)いままで神様みたいだった小沢を苛めることができて、嬉しくてたまらないみたいだな」

 民主党の長老・渡部恒三元衆院副議長は、小沢氏を葬り去って一時の昂揚に包まれている菅首相らについて、そう感想を洩らした。

 だが、「光秀の三日天下」(正確には11日)という言葉が示すように、準備もなしに、行き当たりバッタリで政権を奪取した者の最期はあっけない。単に「首相になりたい」「その椅子を守りたい」一心で、口から出まかせを連発し、国民の期待を裏切ってきた菅首相の先行きは暗い。

「2月6日の名古屋市長選・愛知県知事選の結果によって、党内では"菅降ろし"の声が出てくる。これで菅さんが責任を取らないなら、間違いなく4月の統一地方選に大打撃を与えることになります。民主党の不人気は地方議員のせいではなく、やることなすことすべて整合性がない、菅政権によるものだというのに・・・」(吉田公一代議士)

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