中原圭介(エコノミスト)『勝ち切る投資 お金の神様2』
あなたの資産を守り、投資で勝ち切るために

 本書『勝ち切る投資 お金の神様2』は、週刊現代の連載「お金の神様」第51回~第92回をまとめたものです。1冊目の単行本『お金の神様 資産を守る、投資で儲ける!』同様、今回もテーマは多岐にわたります。

 グローバル経済下では、暴落が起きるサイクルは短くなっています。「100年に一度」といわれたリーマンショックから3年もたたないのに、'11年8月のNYダウは終値ベースで500ドル超の暴落を3度も経験した('11年8月末段階の歴代下落幅トップ10では、'08年と'11年だけで7つを占めています)。

著者近影

 頻発するアクシデントに際し、あなたの資産を守るとともに、投資で勝ち切るためにはどうすればいいのか---。

 その対策手段として、本書では株式、債券、金に代表される商品、FX(外国為替証拠金取引)など、様々な投資を取り上げました。保険や不動産、年金問題にも斬り込んでいます。世界経済の行方はもちろん、子供への金融教育をどうすべきか、就職難をどう解決すべきか、日本は外国人移民を受け入れるべきか、一票の格差をどう解決するか、被災地復興のために何を優先すべきか、といった難問にも、私なりの提言をしています。

 第1~6章の各章の冒頭には、現時点から振り返った「検証コラム」を入れました。私の予想は当たったのか、外れたのか。外れたとしたら、何が問題だったのか。自分の判断を批判的に見直すことが、エコノミストとしての成長につながるからです。

 ちなみに、前作『お金の神様 資産を守る、投資で儲ける!』の冒頭でも書いたことですが、連載をまとめたものだからといって、「そんな古い記事、もう賞味期限切れではないの?」という心配は無用です。

 そもそもサラリーマンの読者が多いため、金融市場の日々の値動きに一喜一憂していては、仕事に支障が出る。そこで、短期で売買を繰り返す投資法ではなく、ゆったり構えてストレスのない投資法を紹介しているからです。

 また、思いついたらすぐ更新できるブログと違い、雑誌では原稿を書いてから読者の目に触れるまで、どうしてもタイムラグが生じます。それが最初からわかっているので、時事ネタに頼った近視眼的な記事にはできない。もっと遠くを見て、「すぐには古くならない内容」を選んで書いているのです。

 たとえば、本書で紹介している「Q37■金を史上最高値で買っても大丈夫?」は、週刊現代2011年1月29日号に掲載されたものです(連載第69回「質問 いまから金を買ってもまだ儲かりますか」)。いま読んでいただいても、十二分に通用する内容となっていると自負しています。以下、転載いたしますので、ご一読ください。

 〈 '09年冬に金の価格が1トロイオンス1000ドルを突破した際、私は「このまま上げ続けるのかわからない」と書きました。