スター混声合唱団「復興応援コンサート」でめぐった被災地で感じた「いま私たちにできること」
原元 美紀
スター混声合唱団

 震災から半年。

 あの日から人生観はすっかり変わってしまいました。

 そして、「人は何によって生かされているのだろうか」とそればかり考えていました。

 私が被災地の取材で出会う人たちの中には、「自分なんかが生き残って申し訳ない」「生き残った方が死ぬより辛い」と苦しんでいる方がいらっしゃるのに、私にはかけるべき言葉が見つからないのです。

「私にできること」

 私は2007年に大腸がんを経験したのを機に、親しくさせていただいているタレントの山田邦子さんとともに「スター混声合唱団」というチャリティ合唱団を結成しました。アナウンサー、俳優、歌手、デザイナーなど、メディアで活動する有志が集まり、コンサートの収益を寄付したり、がんに対する知識と理解を広く呼びかけたりする活動をしています。

 活動の中で特に大事にしているのは、がん患者同士で励ましあうことです。がんという病気は、今や日本人の3人に1人の命を奪う病気であり、また、一旦治療が終わったとしても再発や転移の恐怖が付きまとうため、元の生活や職場に戻りにくく社会的にも弱い存在になりやすいのです。

 震災以降、被災地にも多くいるであろうがん患者はどれほど心細い生活を送っていることかと私たち合唱団のメンバーもずっと心配していました。

 しかし、まだ私たちの出番ではないと、被災地の皆さんの衣食住や道路、施設などの復興の様子をうかがっていました。

 そして、震災から100日ほど経ち、被災者の心のケアがクローズアップされるようになり始めた6月20日、宮城県の被災地を訪問するコンサートを行い、3ヵ所の避難所で一緒に歌ったり話したり、ふれあいの時間を過ごしてきました。

スタコンチラシ

 参加メンバーは、山田邦子団長、コシノジュンコ、倍賞千恵子、音無美紀子、大桃美代子、石原裕子、川原みなみ、森川いずみ、河村 右、神田きらり、村井麻友美、清水よし子、嶋崎伸夫、辻 博之、西澤ヨシノリ、服部真湖、八反安未果、進藤 学、古田一哉、町 亞聖、橋本志穂、久能 靖、梅田陽子、大野靖之、赤星裕子、榮 萌果、奥村伸樹、そして私の28名。

 ほとんどのメンバーが被災地に初めて足を踏み入れました。

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