田原総一朗のニッポン大改革

田原総一朗×辻野晃一郎「ネット時代の盛田昭夫、井深大をどうやって育てるか」

『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』著者に訊く 第3回

2011年02月07日(月) 田原総一朗
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第1回はこちらをご覧ください。

第2回はこちらをご覧ください。

田原: 僕がグーグルでびっくりしたのは、創業者のセルゲイ・ブリンさんはモスクワ生まれのロシア人ですよね。その後、一家でアメリカに引っ越してきた。そういう人が、新しいアメリカの夢を作るわけです。日本人にはないですよね。

辻野: そこについて、私は特に言いたいことがあるんです。日本人を決めつけて、「日本からグーグルがなぜ出ないのか?」とか「なぜアップルに追いつけないのか」とよく訊かれるのですけど、私がそこで強調したいのは、「でも少なくともソニーみたいな会社があったし、ホンダみたいな会社もあったよ」ということなんです。

 だから問題は、それが今のネットの時代に、ソニーを凌ぐような日本発のグローバルな会社がなんで出てこないのかということです。それが今日のテーマでもあるのだと思います。

田原: それが知りたい。なんで出ないんですか。

辻野: 私は日本人がソニーを作った頃のクリエイティビティとかエネルギーっていうのを思い出し、取り戻せば、いくらでも作れると思います。

 それから日本ってすごく特殊な国ですよね。

田原: どう特殊ですか。

辻野: 例えば2010年は、『龍馬伝』が流行っていましたよね。

 あそこでは明治維新が描かれていましたけど、当時アジアの他の国がみんな欧米の植民地になっていた中で、日本だけが植民地にならなかったのは、坂本龍馬のような脱藩、つまり既存の枠組みから命をかけて抜け出し、新しい国を作ろうという人たちがいたからですよ。

ロシア生まれのセルゲイ・ブリンがグーグルを創業し、アメリカ経済を牽引する  PHOTO:getty images
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