「親のいうことにそのまま従っていて、子供はイノベーターになれるのか」
「大反響対談」西田成佑×岩瀬大輔 【最終回】

vol.1 『ツィッターを騒がす「天才経済中学生」はいかにして生まれたか』はこちらをご覧ください。

vol.2 『「経済中学生」が考えた「恋愛のリスクとリターン」』はこちらをご覧ください。

岩瀬: 西田さんにとって経済学って何ですか?

西田: 身近な疑問を、ひとつの説明で鮮やかに描き出すもの。

岩瀬: 西田さんが、雑誌『経済セミナー』(№657)で阪大の大竹文雄先生や政策研究大学院大学の安田洋祐先生と対談した記事では、西田さんの「経済学とはどういう学問なのか?」との問に、安田先生がその答えのひとつとして「個人の意思決定をより良いものにできる、という点ではないかと思います」と述べていらっしゃいました。

 僕はこれを読んではたしてそうかなあと思ったんですが、それについてはどう思いますか?

西田: ええと、その意思決定が、相手がどれだけ感情に左右されるかで変わってくると思いうんです。あんまり感情に左右されずに損得勘定だけでやってくれたら、合理的ですごく上手くいくけれども、相手がすごく・・・たとえば嫉妬とかの感情を持っている場合には、単純には上手くいかないかなと思ったりするんです。

岩瀬: 経済学を通じて実現したい社会のイメージはありますか?

西田: 経済学の考えを広めることによって、自分の感情に流されて、ああ損したなと後悔することを減らせるんじゃないかと思います。

岩瀬: 西田さんの興味って、マクロ経済じゃなくて、ミクロみたいですね。

西田: はい。ミクロです。マクロはあまり興味がないです。

岩瀬: 自分の身近なものを説明するのが楽しいと。

西田: ええ、そうですね。

岩瀬: 西田さんから見て、格好いい大人。格好悪い大人とは?

西田: 尊敬しているのは、イギリスの経済学者ティム・ハーフォード。すごくわかりやすく経済学を説いてくれて、しかもユーモアが効いた文章が書ける人です。なんか、あんなような人になれたらなあと、思います。

岩瀬: 逆にこんなふうにはなりたくないという大人は?