現場は頑張っているのに日本の中心は民主主義という「怠慢」に蝕まれたまま
年は変わっても党内抗争に明け暮れてばかり             PHOTO:getty images

 日本という国は、何とだらしない国になったのか・・・。1月12日の民主党の両院議員総会の報道(テレビのニュース)を見ていて、そう思った。一億総評論家。やるべきことをしないで、いがみ合っているだけ・・・その根底に、民主主義というビョーキがあると感じる。

地方で頑張っているのに東京は何をしているのか?

 日本を代表する経営学者の一人、藤本隆宏東大教授が年明けに、地域再生に取り組む人々のメーリングリストで、「今心配なのはむしろ、東京の都心にあるような、一部の大企業の本社が、どうみても戦意喪失している」と書いていた。

 藤本教授は32年前に自身が調査した浜松市の中小企業約30社を最近再調査して、消えた会社は1社で、あとはしぶとく頑張っていることを知った。そこでは70歳の旋盤工のおじさんが、久々に入社した18歳の新人に技を教えていたという。

 そして、こう書いていた

「生産現場が『イエローカード出っぱなし』の中で愚直に野戦や籠城戦を戦っているのに、心理戦に負けて戦意喪失した本社や経営者が、頑張っている現場に『レッドカード』(工場閉鎖命令)を出してしまうのが、何より困ります。それは日本にとって長期的損失です。

 客観的経済状況を見る限り、地方は厳しく、東京はましのはずなのに、組織の精神状態をみると、むしろ一部の大都会の本社に荒廃がみられるが、地方の工場は気力を維持し、あきらめていない」

 私は昨年8月から12月まで、北海道、沖縄、対馬、隠岐などの地域再生の現場を取材したが、そういう辺境の地でも、愚直に頑張っている人が数多くいた。

 そうしたことに比べて、東京でやっていることは何なのだろう。日々刻々と財政赤字が膨らんでいるというのに、党の内紛とか、国会審議に応じられないとか、メンツにこだわった駆け引きをしている場合なのか?

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