番組収録で見つかった大腸がん! 私のがん経験、ぜんぶ話します

新連載!いっしょに健康を考えましょう

 はじめまして、フリーアナウンサーの原元美紀です。

 これから健康についてのコラムを担当させていただくことになりました。

 というのも、実は私、『がん経験者だったらしい』のです。

 早期の大腸がんだったとか

 なぜそんな他人事のような言い方をするのか? 不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。

 でも、私自身がそんな心境なのです。

 では、第1回目の今回は、自己紹介代わりに私のがん経験について順にお話しましょう。

「今日の取材はPET検診です」

 まず、私の健康状態は仕事と切っても切れない関係にあるので、そこからご説明したいと思います。

 地方局アナ経験も含めると、アナウンサー歴は18年にもなりますが、一口に「女子アナ」とは言っても、スタジオで綺麗な衣装を着て微笑んでいる裏には、泥臭い仕事もこなさなければなりません。

 現在も出演しているテレビ朝日「スーパーモーニング」は、報道局制作のワイドショーということで、事件事故現場へもかなり食い込んだ取材をすることが特徴でした。

 私は、2006年、36歳の時にそれまでのスタジオでニュースを読むキャスター業務から、どうしても現場に出たくて、この番組のリポーターへと転身しました。

 朝4時半に起きて5時半出社、当時は7時半からの生放送に出演し、10時に番組が終了するとただちに別な現場へ飛ばされます。

 コートも無いまま北海道へ行き、2,3時間外で立ち尽くしたまま張り込み、最終便の飛行機で東京に戻り打ち合わせ、帰宅は深夜1時なんてことは日常茶飯事でした。

 365日24時間、いつ電話の呼び出しが掛かるか判らず、携帯電話はお風呂やトイレにも持ち込み、バッグには『お泊りセット』を常備。

 コンサートやネイルサロンの途中で現場へ向かったり、慌てて飛び出し、左右違う靴を履いていたりしたこともありました。

 どんなに忙しくても、自分の仕事が誰か困っている人を救うことに繋がれば、という一心で無我夢中でしたし、実際は目の前のことをこなすだけで精一杯で、自分の事を振り返る余裕なんてありませんでした。

 そんなある日、早朝に電話が鳴り、

「今日の取材はPET検診です。」

 と呼び出されました。

 検診とは、がん細胞にブドウ糖が集まる性質を利用して、放射性物質を含んだブドウ糖を静脈注射し、全身をスキャンするとサーモグラフィのようにがんの疑いのある部位が光って表示され、あっという間に発見できるという検査法です。

 短時間で痛みもなく手軽に全身がチェックできることから注目を集めているのですが、費用が10万円程度と高額のため、そう簡単には受けられません。

 その費用を取材ということで局持ちで受けられるというのですから、すぐさま飛びつきました。

「決して万能ではないことを了承ください」と言いながら、医療スタッフが血液検査と尿検査、そして後日、便潜血検査を提出するように説明してくれました。

 PET装置での全身スキャンの結果は30分程で判明し、「特に異常はみられない」とのことで、翌日の放送は滞りなく済みました。

 しかし、その2週間後。

 総合的な検査結果が郵送で届き、便潜血検査-陽性、ピロリ菌-陽性、ペプシノゲン比-異常、驚いたことに、腫瘍マーカーにまで数値の異常が出たのです。

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