連戦連敗「王様は裸かもしれない」
小沢一郎はこれで終わったのか

ぶち抜き大特集
「遺恨と怨念」愚かなる民主党政権の最終章
どじょう男に負けて泥まみれ〔PHOTO〕gettyimages

「挙党一致」、そんな新首相の掛け声が虚しい。謀略が渦巻く代表選を終え、民主党には怨念だけが残った。復権への妄執に囚われた旧き王が新政権を振り回し続ける。この悲喜劇はいつまで続くのか。

ある側近議員の叛乱

 民主党代表選が野田佳彦氏の勝利で終わった後のこと。海江田万里前経産相を推して敗れ去った小沢一郎元代表のグループは、都内のホテルで反省会を開いていた。その際、同グループのベテラン、奥村展三代議士から、こんな告発が飛び出した。

「小沢さんが言ってもいないことを『小沢さんが言った』と触れ回っている者がいる」

 8月29日の民主党代表選の結果、小沢氏はこれで、3連敗を喫したことになる。樽床伸二党幹事長代行を担ぎ、菅直人前首相に敗れた昨年6月。小沢氏自らが出馬しながら、またも菅氏の後塵を拝した同年9月の選挙。そして、海江田氏を擁立して失敗した今回である。

 反省会に集まったグループ議員の間には、「また負けた・・・・・・」と、連戦連敗に虚脱感が漂っていた。そんな空気の中、「一新会」(小沢グループの衆院議員の集まり)を仕切ってきた重鎮の奥村氏が、敗北の原因を作った〝獅子身中の虫〟を厳しく糾弾し始めたのだ。

「代表選では野田さんの『どじょうと金魚』のスピーチが議員の心を動かし、勝利に繋がったと言われていますが、逆に、海江田氏のスピーチは何も心に響くものがなく最低でした。

 実は、この原稿を書いたのは小沢氏の側近を自称する強硬派の議員たちです。彼らは、小沢氏の意を受けているかのような顔をして、海江田氏の原稿を添削し、議員会館に缶詰にして練習までさせていた。この勝手な暴走に、奥村氏は激怒していたんです」(小沢グループ中堅議員)

 この告発は、同時に側近の一部を野放しにしてきた小沢氏本人への「直訴」だった。小沢グループの若手議員には、以前から「小沢さんの話を直接聞けない」「小沢さんが何を考えているのか分からない」との不満が渦巻いている。

 それに乗じ、〝ボスの意向〟と称して勝手な言動を繰り返す者たちがいる。無様な敗北は、そんな状態を放置してきた小沢氏自身にも原因がある---奥村氏はそう訴えたのだ。

 だがその場にいた小沢氏は、「わかっている」と、ただ頷くだけだった。訴えは通じたのだろうか? 

 実はそれどころか、周辺ではこんな見方が出ている。

「これまで小沢氏に直言をした者は、例外なく遠ざけられてきました。小沢氏にはそういう狭量なところがあります。もし小沢陣営が勝っていれば、奥村氏は入閣の最有力候補と言われていましたが、この直訴によって評価が逆転し、『切られてしまうのではないか』と見られています」(別の小沢グループ議員)

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