賢者の知恵
2011年01月20日(木)

澤上篤人×内藤忍「いつもより『3割』減らして、生きてみよう」

カリスマ二人が明かす仕事術、運用術 後編

upperline

前編 はこちらをご覧ください。

「捨てる」ことで人間ラクになる

内藤 私たちは経済的に他人と比較しがちですね。隣の人と同じ生活じゃなきゃ嫌だとか、他人よりちょっと良いと安心するみたいです。比較ばかりしますよね。

澤上 そうね。

内藤 会社に入ると同期がさきに課長になったとか、オレのほうが給料はいいとか(笑)。他人よりも少しだけ優位であることを望む。比較ばかりして、あの人よりも自分はダメだとか、うちは金持ちだ、貧乏だと、比べてばかりです。そこから離れられて達観できるようになると、生き方は変わるんじゃないでしょうか。

澤上 そんなふうにいろいろ考えでしょう。けど、これはみんな無駄ですよ。エネルギーも時間も無駄。みんな心当たりがあると思うけれど、そんな無駄をやってるんですね。それをすべて捨ててしまいなさいって言ってるんです。楽になるよ。

内藤 比較しない生き方が大事なんでしょうね。たとえば、金銭的な豊かさを考えてみると、お金はあっても幸せじゃない人って、意外と多いんじゃないですか。もちろん、生活に困っている方はたくさんいらっしゃるけれど、必要以上にため込んでいる日本人が多いような気がするんです。

澤上 一生懸命に働いて、洗濯機やテレビやクルマなんかを買って、豊かな生活を実現して、なおかつささやかな貯蓄も実現できた人たちは、それらを手放したくない。せっかく手にした念願のマイホームを手放したくない。後生、大事にしている。

内藤 ええ。

澤上 たしかにこれまでの時代は、たまたま土地持ちの家に生まれただけで、気づいたら資産家になっていたという場合もあるでしょう。しかしこれらは右肩あがりの経済成長に乗ってきただけで、自分の意思・判断で得たわけじゃない。いわばただで手に入ったものです。でもね、だからこそ、手放すのが怖いんです。

 自分で頭を使って、苦労して手にいれたものじゃないほど、実は手放すのが怖い。手に入れ方がわからないからね。

内藤 そういう面はありますね。

澤上 運用で言うと買うときは買う、売るときは売る。お金を手放して、手放した結果としてリターンがある。手放すことが常識になれば、お金が「使える」ようになるんです。

次ページ 内藤 そうでしょうね。ただ、そ…
1 2 3 4 5 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事


underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事