不正・事件・犯罪

いまだ告訴状は受理されていなかった!「クレディ・スイスへの巨額預金」から始まった阪神・金本「監禁恐喝」投資トラブルの真相

「アニキの事件はどうなっているんだ?」

 阪神タイガースのファンならずとも気になるのが、「アニキ」こと金本知憲選手(43)が、監禁恐喝で警視庁に刑事告訴されたという事件のその後である。

 毎週木曜日発売の『週刊新潮』(8月25日号)と『週刊文春』(同)が、同時に同じ内容を報じ、周知の事実となったが、それから1ヵ月近くが経過したのに、「後追い報道」はなく、捜査が進んでいる様子もない。

 調べてみると、動きがないのは当然だった。

紹介したのは女性宗教家

 被害者の投資会社社長である寒河江満一氏(46)が、警視庁組織犯罪対策部に「恐喝罪」で告訴状を提出したのは事実だが、報道時はもちろん現時点(9月7日)でも受理はされていなかった。

 代理人弁護士を通じて告訴状を提出することはできるが、受理され、事件番号がつかなければ、法的に金本選手が「告訴された」ことにはならない。

 従って、現在は「投資トラブル」の段階なのだ。

 この種の問題につきものの「言った」「言わない」に加え、寒河江氏に「危うい投資への勧誘」という指摘もあり、金本選手が一方的な加害者というのも難しい。

 寒河江氏の名が、証券市場に初めて登場するのは、大証2部に上場するキーイングホームのニュースリリースである。同社は、2004年9月16日、筆頭株主がキャピタル・カタライザー・ジャパンに変わったと開示、その投資会社の代表が寒河江氏だった。

 キーイングホームは、その後、千年の杜、東邦グルーバルアソシエイツ、クレアホールディングスと社名変更していく。

 東邦グローバル時代には「ロシアのソチ五輪向け人工島建設」とぶち上げ、株価を高騰させて関係当局に睨まれた過去があるが、キーイングホームから千年の杜の時代までは、アルマグループ、東京フィナンシャルグループ(TFG)といった投資集団を率いる高橋誠氏の傘下にあった。

 寒河江氏は、高橋氏の側近としてグループ会社の代表を務めていた。そのTFGの顧客だったのが金本選手で、同じく顧客だった女性宗教家の紹介だったという。

 ただ、この時は寒河江氏と金本選手に、直接の接点はなかった。関係が生じるのは、05年2月、寒河江氏がTFGを退社、投資会社のクレインヒルインベストメント(東京都港区)を立ち上げてからだ。

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