雑誌
2011年のクルマトレンドをズバリ予測する!!
10年はエコカー減税でコンパクトカーが
大ブームだったが'11年は何がくる?

 エコカー補助金に翻弄された,10年のクルマ界さてさて,11年はどんな年になるのだろうか?ニューカー予想から,11年のトレンドを占う!

 2010年、食べるラー油が大ヒットし、大相撲では野球賭博で解雇者が出るいっぽう、横綱白鵬が連勝記録に挑み世間を沸かせた年であった。

'10年も絶好調で10月までで27万台を販売し他を 圧倒するプリウス。天下はいつまで続くのか

 クルマ界では、前年から継続していたエコカー補助金が9月中旬で打ち切られることになり、直前の7月、8月はディーラーもお祭り騒ぎの賑わいで、クルマ販売は久しぶりに活況を呈し、とくにコンパクトカーの販売が躍進した。

 それまでの低迷を一気にふっ飛ばしたかに見えた。

 しかし、期限前に予算が底をつくと消費者は正直なもの。潮が引くようにディーラーの店先から客の姿が消えていくのに時間はかからない。補助金が打ち切られてからのクルマ販売は以前に逆戻りだ。

 コンパクトカーの好調も、補助金によって作られたトレンドだったのかもしれない。結局、'10年でもっとも売れたクルマは前年に続いてプリウス。やはり、時代が環境対策に動いているのを証明した格好だ。

 ハイブリッドが注目されたのも'10年の傾向。2月、ホンダからハイブリッド初のスポーティモデルCR-Zが誕生し、一躍時代の寵児に躍り出た。

 ところが、夏を境に販売が急に冷え込んでしまう。業界でも'10年七不思議に数えられそうな事態だが、ハイブリッドのあり方を考えさせられる急降下といえる。

 '10年のクルマ界で注目されたテクノロジーは2つ。アイドリングストップとスバルのアイサイトだ。

 アイドリングストップは、比較的安価で燃費を向上させることが市場に受け入れられ'10年のヒット商品となった。

 もう一つのアイサイト。運転支援システムはトヨタ、日産でも導入しているが、アイサイトはカメラを使った独自のシステムで、リーズナブルな価格で提供したことから注目を集めた。

 さらに年末にはリーフが誕生しEVの扉を開けた。環境対策はこれからもますます加速していくだろう。

 クルマ界の'11年はどうなるか。前年のコンパクトカーの好調から変化はあるのか。トヨタの軽自動車参入は影響するか。楽しみではあるが、'11年こそ、クルマ本来の魅力により本物のトレンドが生まれる。それだけは間違いないだろう。

インプレッサ、FT-86、ティーダターボ・・・
スポーツモデルのトレンドはくるか?

LAショーに参考出品され、NEWインプレッサのスタイリングが内外で高い評価を得た。
ティーダは日産の国際戦略車。国内販売はいまひとつだがターボ追加でバリエーションを増やす

 '11年後半はスポーツモデルが話題をさらいそうな気配だ。

 まず注目するのはスバルの新型インプレッサ。前号でお伝えしたとおり、ロサンゼルスショーでコンセプトモデルがお披露目されたが、完成度は高く市販車に限りなく近い印象。

 ショー直前にスバル関係者が「カッコいいクルマ」と自信を持って送り出していることからも期待感は高まる。

 新開発のFB20型の水平対向エンジンにCVTが組み合わされ、スポーティでありながら燃費もいい、というまさに新時代のスポーティカーだ。

 ターボモデルでは、ティーダターボも'11年デビューする。先にジュークに追加された1.6ℓのターボユニットを搭載、全長4250mm、車重約1200kgのボディを190psのパワーで引っ張ることになり、ジュークターボ同等かそれ以上のパフォーマンスになるだろう。

コンパクトFRで操る楽しさを追求した「コンセプトが発売前から話題を呼んでいるFT-86。早く出てほしい

 ここ数年、スポーティカー低迷が続くなか、頑張ってリードしてきたのが大パワーのGT-Rやランエボだった。

 '11年は、ジュークやティーダターボのように、いかにもスポーティモデルというのではなく、コンパクトなスポーティモデルのムーヴメントがくるかもしれない。スポーティカーもダウンサイジングの時代なのだろう。

 いっぽう、NAスポーツではFT-86が主役になる。それにしても、出るぞ、出るぞとクルマ雑誌の誌面を賑わしている車種もここ数年では珍しい。本誌既報のように、'11年末の東京モーターショーで発表されるのはほぼ確実。年末に向かってスポーツカーのトレンドが加速しそうだ。

スイフトスポーツも待ち遠しい1台。スイフトの進化をみれば期待が高まる
86にはスバルバージョンもラインナップ。こちらの方がスタイリッシュ!?

 パワーユニットは2ℓのNAだが、スバルバージョンやチューニングブランド向けにターボエンジン搭載の可能性も残っている。いずれにしても、テストは順調に進んでおり、トヨタが本気でスポーティカーを復活させる日は近い。

 スズキのスイフトスポーツも登場が待たれる。1.6ℓエンジンは前型より10psほどアップされ、スペシャルチューンで官能的な仕上がりとも伝えられる。6MTをテストしていたとの情報も入っており、発売へのカウントダウンがゼロとなるのは、ベースとなるスイフトのフルモデルチェンジからちょうど1年後という情報もある。

 さらに、ホンダのスポーツモデル開発の動きも気になるところだが、巻頭企画でも紹介しているように、ホンダは少し先になりそうだ。

 こうしてみると、前述のようにコンパクトなスポーツモデル、排気量は1.6~2ℓというキーワードがみえてくる。

 '11年スポーツカーは、その後の本格的なトレンドへ向かって突っ走る時期だ。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら