限界説に反論!松坂大輔「僕は変化している」
9勝6敗、防御率4点台でも「手応えあり」の根拠
転んでも必ず起き上がるのが松坂・・・なのだが、「寝ながら取材は初です(笑)」。今回も正月返上で練習に励む 〔PHOTO〕ジジ(以下同)

 ちょうど1年前。本誌のインタビューで彼はファンに、右足内転筋の故障を隠してWBCに臨んだことを告白。結果、 '09年シーズンを棒に振ったことを謝罪した。そして、オフ返上でトレーニングに励んだ。もがき苦しむ中で、怪物は光を見出していた。

  '10年シーズンは9勝したものの、防御率は4.69。ノーヒットノーラン寸前のピッチングを見せたかと思えば、四球を連発して大量失点してしまう。不安定すぎる松坂大輔(30)に「給料泥棒」「日本の"酷宝"」と国内外のメディアはキツい言葉を浴びせた。

 限界説まで飛び出した松坂だったが、本人が口にしたのは真逆の言葉だった。

「やっと、自分のボールが投げられる。そう思えたシーズンでした。強打者たちのバットを押し込める、力のあるストレート。これは、メジャー4年間で一度もなかった感覚です」

 成績は伴わなかったけど―そう苦笑いしつつ、本誌に見せたのは昨オフとは対照的な、満面の笑みだった。

 1年目から15勝を挙げてワールドシリーズ制覇に貢献し、2年目には18勝(3敗)をマーク。順調に見えたメジャー生活だったが、松坂に言わせれば、「まったく、思うようなピッチングができなかった」という。生命線を握るのがストレート。スピードガンでは150km/h出ていても、彼の理想とする「キャッチャーを突き抜けて、バックネットまで届く」ような真っ直ぐは失われていた。

「メジャーの強打者たちは、なかなか真っ直ぐだけでは勝たせてくれないです。それでもやっぱり、ストレートでガンガン勝負したい。ずいぶん痛い目に遭いましたけどね(笑)。だから昨オフは、かつての真っ直ぐを取り戻すべく、新たなトレーニングに取り組みました」