民主党のマニフェストがぼろぼろになっている。
消えた年金の全件照合が難しいくらいのことは選挙民も予想できた。しかし、天下り禁止は堂々と破られ、高速道路の無料化もどんどん縮小した。ガソリン価格は暫定税率が廃止されて、その分下がるはずだったが、名目としての暫定税率は廃止されるものの実質的な課税は同様に残る。
政権交代からこれまでの間、事業仕分けはそこそこにウケたが、民主党政権に期待を託した選挙民から見ると、相当に裏切られた感じがする。しかも、野党に批判される以前に、民主党自身が自発的にどんどん後退して公約を破っていくのだからあきれるしかない。
民主党政権のパフォーマンスがなぜかくもダメなのか。
官僚はスネに傷のある政治家が大好き
おおもとの理由は、小沢幹事長と鳩山首相の政権の裏表のツー・トップが、俗に言う「脛に傷を持っている」状態だからではないか。
小沢氏の政治資金問題はどう決着するのかまだ分からないが、この問題が小沢氏と民主党の足を引っ張っていることははっきりしている。

にも関わらず、小沢氏側は国民に納得の行く説明をして、この問題に決着を付けることができない。小沢氏が自らの有罪を心配しなくてはらない事情を抱えていることを意味するのではないか。
検察が確実な情報を持っていなかったとしても、国税はある程度資金の流れを把握することができているだろう。
鳩山首相の問題はもっと分かりやすい。数億円規模の脱税であり、逮捕するかしないかも含めて、官僚機構側に裁量権がある。現状は「悪質な意図はなかった」としてお目こぼしを受けて「泳がされている」状態だといっていいだろう。
国税にせよ、検察にせよ、官僚の側に弱みを握られていて、この扱いをメディアへのリークから逮捕や起訴まで、自由自在に裁量される。リーダー二人がこんな状態で官僚機構と「戦う」などということができるはずもない。
巨額の税金を納めていなかった鳩山首相が逮捕されないことこそ、官僚による政治家支配の象徴だろう。
党に明確な意思がないから、閣僚は「現場」に頼るしかない。すでに退任した藤井前財務大臣をはじめとして、官僚に取り込まれて所管官庁の省益を代弁するかのような大臣が増えるのも仕方がないのかも知れない。
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