「しまむら」はユニクロを超えるか“しまラー”大増殖中!モデル益若つばさも、女子高生も大好き

2010年02月06日(土) 河野 文香

河野 文香経済の死角

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 とはいえ、安値で流行を買えることだけが、若年層から支持される理由ではない。ファッションジャーナリストの宮田理江氏は『しまむら』の魅力をこう語る。

「複数のテイストをミックスする最近流行の着こなしに、『しまむら』の商品はパーツとしてうまくはまります。強すぎない個性があるので、ほどよくミックスして自分らしさを演出しやすいのです。また、アイテム数の多さも大きな魅力です。アクセサリー、バッグ、靴など、アパレル以外の品揃えが充実しているので、1カ所で買い物を済ませられる便利さも支持されるポイントですね。これは、仕入れ販売業態の同社ならではの強みと言えます」

母娘で来ていた16歳の女の子はサロペットを購入。親子連れもかなり多い 〔PHOTO〕武藤由香里

 確かに『しまむら』の店内には、トレンドアイテムからベーシックな商品までがズラリと並んでおり、全商品を見て回るには半日以上を要しそうだ。そのうえ、色やデザインもかなりバラエティに富んでいるので、ちょっと迷ってしまうこともある。しかし、だからこそ、自分の好みに合った商品が見つかったときは、なんだかとてもうれしい気持ちになるのかもしれない。『しまむら』での買い物は宝探しのようだ、と感じた。

「近年、外国からたくさんファストファッションやカジュアルファッションのブランドや店舗が入ってきています。でも、日本人の体形を一番よく知っている日本発ブランドが勢いを持つのは、多くの消費者をハッピーにします」(宮田氏)

 果たして今後、ユニクロに肉薄するブランド展開を見せている『しまむら』はどうなっていくのか。前出の月泉氏は次のように話す。

「'07年にオープンした高田馬場店、昨年末にオープンした三軒茶屋店とも規模は小さいものの、郊外の大型店舗を上回る売上高をマークしています。これまで『しまむら』にとって空白だった都心部に、実験的な進出を図った結果、見事に当たったわけです。これを機に、今後は都心部での本格的な事業拡大に乗り出すことでしょうね。彼らのことですから、都心部での成功パターンも着々と研究を重ねているでしょうし、これまでの戦略をもってすれば、確実に売り上げは伸びていきます。国内売上高だけでいえば、『ユニクロ』を超える可能性だって充分にあります」

 そして、ユニクロと同様、この先、海外進出の可能性すらあるかもしれない。「海外での本格的な事業展開はまだ視野に入れていないようですが、これだけの安値と商品のバラエティがあれば、アジアでの成功も夢ではないでしょう」(月泉氏)

 はたして先導役となるのは、やはり“しまラー”なのか。和製ファストファッションが世界を取り込む日も近い!?

“しまラー”の火付け役 益若つばささんを直撃!

『2009年 ユーキャン新語・流行語大賞』の授賞式にも『しまむら』のファーベストを着て登場した益若さん 〔PHOTO〕中村和彦 香川貴宏

若者の間に『しまむら』の存在を知らしめるきっかけとなったのが、益若つばささん。彼女に『しまむら』の魅力を語ってもらった!

━━━ 『しまむら』で買い物をするようになったきっかけを教えてください。

「埼玉にある実家のすぐ近くに『しまむら』があるので、小さい頃から母親とよく買い物に行っていたんです。中高生になって、自分で洋服を買うようになってからも、『しまむら』はよく利用していましたよ」

━━━ 今でも足を運ぶ機会は多いんですか?

「実家に帰ったときは必ず行きますね。おそらく、月に1回は行ってるんじゃないかな・・・・・・。『しまむら』のハシゴとかも全然しますから(笑)。多いときで、一日に3店舗くらいは車でハシゴしちゃいます」

『しまむら』がメインの販売先となっている、『福助』とのコラボ商品『S-leg』。こちらは公式サイト

━━━ どんな商品を買うことが多いんですか?

「タオルやシーツ、靴下とかが多いかな。でも最近は、息子の上着やズボンを買うことも多いです。1着1200円くらいで買えちゃいますからね。いつも8点ぐらい手にとってるかな。たいてい、一度に総額1万円くらいは買い物をしていますね(笑)」

━━━ 靴下といえば益若さんがプロデュースされている『S-leg』。これらを開発される際に苦労したことなどありましたか?

タイツ(右)は1029円、ソックス(左)は609円。2月下旬より子ども向けの『S-leg petit』も販売開始

「ソックスとかのデザインは初めてだったので、洋服とは異なる縫製のやり方に戸惑うことが多くて・・・・・・。何度も修正を繰り返し、半年以上かけて作り上げたんですよ」

━━━ 特にこだわったポイントは?

「色ですね。日本ではあまり売られていないようなカラーリングを意識しています」

━━━ では最後に、益若さんが感じている『しまむら』の魅力を教えてください。

「まず第一に安くてカワイイこと! 特に安さは魅力です。あとは、メンズから子ども服までオールジャンル揃っていることかな。両親や子どもと一緒に行っても、みんながそれぞれ買い物を楽しめるのはうれしいです」

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