雑誌
社有車 サバ号 納車から1年
i-MiEVで走った1年8000km

ベストカーのみが知るEVの真実を教えます

 昨年11月10日に社有車の仲間に加わったi-MiEV(サバ号)がめでたく1年を迎えた。11月1日現在の走行距離は8040km。その間いろいろなところにでかけ、EVの可能性を発見してきた。ベストカー編集部だけが知る原寸大のEV情報をお届けします。

一年使って弊社の損得勘定

 昨年11月10日に納車。ちょうど丸一年EVライフを楽しんできたベストカーだが、いったいいくら得したのだろうか? ニヤニヤしながら計算してみた。

 納車以来(編)がつけてきた、克明な電費ノートから満充電一回の航続距離は約110kmと判明。東京電力の深夜料金Bプランを活用しての充電なら1kWh約9円。満充電1回が約144円だから8000km走行した電気代は1万473円と安い。

 これがiだとすれば、燃費は13km/ℓと想像され、レギュラーガソリン代をリッターあたり134円で計算すれば、8000km走るためのガソリン代は8万2482円と費用は約8倍。

 弊社のサバ号は補助金をもらっているため、総支払額は250万7400円。いっぽうのiはベーシックグレードが122万4000円と約半分の値段。

 いつ元をとれるかといえば、13万6000km走った時。1年8000kmのペースなら17年もかかる。だが、1年で7万円も得してエコに貢献しているというのは気持ちがいいものだ。

 ちなみにトラブルは皆無。

高速道路に普及を望む急速充電器

 急速充電器の普及が進み、コンビニや駐車場で見かけるようになったが、実際の状況は変わったか(編)に聞いてみた。

「個人的な充電環境は残念ながら1年前と変わっていない。大田区に住む私が行けるゴルフ場は川崎の川崎国際だけ。アクアラインの先の千葉は無理。遠出はできない。急速充電器は一般に使えるところだとまだ166カ所しかない。三菱にはユーザーに直接、どこに急速充電器ができました、といった情報を提供してほしい。初期ユーザーを大切にすることは、今後のさらなる普及に大切」と細かな配慮を要望。

電費を上げるためにBモードを使うのが玄人

 航続距離を延ばすには、いかに回生ブレーキを使うかだ。

 i-MiEVにはDモードとエコ(E)モードのほかにBモードがあり、このポジションは積極的に回生してくれるポジションだ。BモードもDモードも加速は同じだが、アクセルを離した時にBモードは回生が強くかかるぶん、ぎくしゃくした走りになりやすいが、うまくスピードコントロールができるならば、Bモードがおすすめだ。

(三菱自動車広報部、前城正一郎氏も、一般的にはアクセル操作を制御するエコモードをおすすめしますが、エコ運転に自信があるならば、回生が最大のBモードのほうが航続距離は延びるかもしれません。という)電気オヤジ国沢もこの説を支持。絶対Bモードでブレーキを極力踏まぬこと・・・と言う。

 ただし、20km/h以下では回生がカットされる。またエコモードにはトルク制御がついていてラフな操作をしてもムダな電気を使うのを制御してくれるのに対し、Bモードにはそれがつかないから、慎重に走らないと、逆に電気を浪費してしまう。

 Bモードを上手に使えばEモードより大幅によく、航続距離140kmも見えてくるはずだ。

冬場にヒーターを使うと電費は大幅にダウン

 通常ガソリン車はエンジンをクーラントで冷やす際に出る温風を車内に循環させてヒーターとしているが、EVはバッテリーから電力をとってヒーターを作動させているため、電気を食うのだ。一般に冷やすよりも暖めるほうが多くの電力が必要になる。例えるならば外気温0度から室内温25℃にするのと外気温35℃を25℃に冷やすのにどちらが必要かという話だ。

 左のデータ集を見てほしい。渋滞の多い市街地を冬のシーズンにDレンジで走った時、ヒーターをオンにした場合とオフにした場合の航続距離は75kmと109kmで30%も落ちてしまう。

 いっぽう夏の猛暑でエアコンをガンガン効かせても90kmは最低走ってくれ、オンとオフの差は12%ほどと冬場のヒーター使用時ほどは落ち込まない。

 i-MiEVオーナーでも経験された方はごくわずかだと思うが、ほんとうに電気がなくなるとメーター内にカメマークが出る。このマークが出てからでも5kmは走れるという。

 2年目を迎えて元気いっぱいの社有車「サバ号」。この冬は氷上ワカサギ釣りにバンバン出かけて、氷点下でのi─MiEVがヒーターを使ってどのくらい走るものか、テストしたい。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら