吉原 清児:著 『医師がすすめる「最高の名医」+治る病院』 糖尿病・肥満症・メタボリック症候群

吉田俊秀(京都市立病院 糖尿病・代謝内科部長)


お腹がポコッと出ている中高年は、皮下脂肪はさほど蓄積されていないのに「内臓脂肪」がたまっている。内臓脂肪とは、腸のまわりについた脂肪のことで、なかでも内臓脂肪蓄積型の肥満は「肥満症」という病気である。

肥満症治療の基本三原則は、
「治る!」「歩け!」「甘いものを食うな!」

よしだ としひで
48年京都府生まれ。72年京都府立医科大学卒業。81〜83年米国カリフォルニア大学留学。88年京都府立医科大学講師。00年同助教授。04年同臨床教授。同年6月〜現職
 
身長175cm、74kg。「私は楽観的な医者でね、あんまり深刻に考えず、〈なんとか治せるやろ〉という発想に近い。実際、大抵の患者さんは治ります」

肥満症治療成功のカギは動機付けと「痩せる食習慣」

[取材・文:吉原 清児 写真撮影:森 清]

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 お腹がポコッと出ている中高年は、皮下脂肪はさほど蓄積されていないのに「内臓脂肪」がたまっている。内臓脂肪とは、腸のまわりについた脂肪のことで、なかでも内臓脂肪蓄積型の肥満は「肥満症」という病気である。

 医学データ上も、このタイプの中年太りには脂質異常や高血糖や血圧高値の人が目立ち、検査値が「すべて正常」という人と比べ、心筋梗塞や脳梗塞など、心血管病リスクが30倍も高いのだ。これを「メタボリック症候群」と呼ぶ。

「メタボリック症候群は、現代の代表的生活習慣病です。5年後に脳卒中、心筋梗塞で倒れる危険度が、糖尿病と比較しても、3.5倍から5倍高いことがわかっています」

 そう語るのは、京都市立病院糖尿病・代謝内科の吉田俊秀部長だ。48年生まれ。33歳の時、米国留学。肥満症治療の世界的第一人者として著名なジョージ・ブレー博士(当時・国際肥満学会会長)に2年半にわたり、師事した。帰国後は全国に先駆けて「肥満外来」を京都府立医大附属病院に開設。

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