CM解禁まで9ヵ月
ビール各社が「石川遼」争奪戦

 12月14日、正月特番の収録で所ジョージとビートたけしに酒の飲み方をアドバイスされたプロゴルファー・石川遼は、こう答えた。

「20歳を過ぎたからって、ゴルフ一筋をやめることはない。(酒の)誘いが増えると聞くが、自分はやるべきことをやるだけ」

 20歳になっても仕事優先、酒は節度を持って飲むということだろう。こうした大人なもの言いもあってか、石川遼のCM1本当たりの年間契約料は1億2000万円と言われるまで高騰している。CM出演企業は、トヨタ、パナソニック、ロッテ、日本コカ・コーラなど、10年12月現在で19社(CM総合研究所調べ)にのぼり、男性部門で断トツだ。

「遼君はまさにCM界の宝です。CMで起用している企業の満足度が98%と驚異的に高い。その上、ノースキャンダルだから企業側から契約解除の申し出がこれまで一件もない」(大手広告代理店関係者)

 そんな彼にもまだ手付かずの領域がある。大人向け商品、とりわけビールだ。石川遼は11年9月17日に、20歳を迎える。

「ビール離れが進む中で遼君に求められるのは、起爆剤としての役割です。特に、はじめてビールを飲む、遼君と同世代の若者のトライアル需要を喚起することです」(流通ジャーナリスト・金子哲雄氏)

 ビール各社は既に水面下で争奪戦を始めている。

「サッポロビールは、日本ハム・斎藤佑樹との共演という大胆企画で売り込みをかけています。サントリーはビールと抱き合わせで旗艦商品ウイスキーも推して、ゴルフの聖地スコットランドのイメージを利用するという作戦。アサヒビールは少し出遅れていて、売上げナンバーワンの『スーパードライ』でいく、という提案です。
  リードしているのはキリンビールです。遼君とお酒の間のイメージのギャップを埋めるために、売り上げ好調のノンアルコールビール『FREE』にまず起用する、というプランで進めているようです。9月まで待たずともOAできるので、他社に先行して押さえられます」(前出・関係者)

 果たしてどの会社が契約を獲得できるのか。こちらのレースも見物だ。