雑誌
吉原 清児:著  『医師がすすめる「最高の名医」+治る病院』 大腸がん・腹腔鏡手術
福長洋介(癌研有明病院 消化器センター外科医長)
大腸がんは手術で治す。ほかのがんと比べて術後の治り具合が良好です
ふくながようすけ
63年兵庫県生まれ。87年大阪市立大学医学部卒業後、第二外科入局。94年大阪市立総合医療センター。08年大阪市立十三市民病院部長。09年ベルランド総合病院部長。10年~現職
外科医歴23年。累積手術数1300例。
 
「まだ上をめざす坂が目の前にある。もうちょっと頑張って上ろうかという感じです」。
次世代を背負って立つがん手術の名手だ 

体にやさしく回復が早い 腹腔鏡手術でがん患者を救う

[取材・文:吉原 清児 写真撮影:森 清]

がんの名医がいる病院はどこか

 食生活の欧米化と高齢化社会が重なり、大腸がんを病む中高年が増え続けている。一年間の新規罹患数は毎年ざっと10万人から11万人。60代にもっとも多発し、次いで50代、70代、40代の順だ。女性より男性に多く、年間死亡者数4万2434人(09年)は肺がん、胃がんに次いで第3位。

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吉原清児・著+講談社セオリープロジェクト・編
『医師がすすめる「最高の名医」+治る病院』

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 現在、治療継続中の患者数にいたっては推定で全国23万5000人(男性13万5000人、女性10万人)にも上る。がんを恐れる前に、名医がいる病院はどこかを知っておくべきだろう。

 ゆりかもめ有明駅から徒歩2分。臨海副都心の一角に、癌研有明病院はある。東京・大塚から2005年に移転したが、由緒正しいがん専門病院として80年近い伝統を誇り、とにかく、がんの治療成績がケタ外れに凄い。

 09年一年間の新入院患者数1万4134人、手術6651人、放射線1791人、抗がん剤延べ3万2 94人---どれも国立がん研究センター中央病院を上回り、全国一。

 特にがん手術では胃がん679人、乳がん1056人、子宮頸がん254人、子宮体がん188人、そして大腸がん477人が国内最多を記録した。