『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』著者:適菜収 「B層」をキーワードに、ゲーテが予言した大衆社会の末路を読み解く!

2011年09月01日(木)
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 菅は「自分はものすごく原子力に詳しい」と自負していた。こうした勘違いが、震災の被害をさらに大きくしたわけです。

『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』
著者:適菜 収
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 ゲーテは言います。

「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」

 小泉構造改革内閣と民主党政権がやってきたことは「野蛮な時代」への回帰です。

 でも、怒っていても嘆いていても仕方がない。なぜこのような世の中になってしまったのか、その理由を考えて、なんらかの対応をしなければならない段階まで来てしまっている。

 ヒントになるのはB層の動向です。彼らの立ち居振る舞いを観察することで、その背後にある「大きな嘘」の存在が見えてくると思います。

「大きな嘘」とは何か?

 それはわれわれの社会が信仰している理念、イデオロギーです。序章では、B層社会の概略について述べていきます。

B層とは何か?

 まずは、「はじめに」で軽く触れた「郵政民営化を進めるための企画書」に目を通していきましょう。

 企画書の正式名称は「郵政民営化・合意形成コミュニケーション戦略(案)」です。最初のページには、「2004年12月15日」「有限会社スリード」「株式会社オフィスサンサーラ」と作成日と作成した会社名が記されています。

 次のページは、郵政民営化に対する国民意識の分析です。

 郵政民営化に関しての必要性認識は確立しつつある。但し、プライオリティ認識は低い。

 また、その民営化に対しての温度は、その社会的立場、ターゲット・クラスターにより様々である。

 カタカナ英語でごちゃごちゃ書いてありますが、簡単に言えば「郵政民営化・構造改革に対する国民的合意はできていない」ということでしょう。

 さらに、グラフが示されます。

 民営化を含む、構造改革に対しての意識/経済に関してのリテラシー度でターゲットをポジショニングすると、下図(著者註・前ページの図)のようになる。

次ページ  グラフを見ればわかるように、…
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