失敗続きの民主党政権の三番手として内閣総理大臣の重責を担う野田新代表の課題 
日本のトップリーダーにふさわしい資質を

〔PHOTO〕gettyimages

 昨日行われた民主党代表選挙で、野田氏が新代表に選出された。鳩山、菅と失敗続きの民主党政権の三番手として内閣総理大臣の重責を担うことになる。この内閣が取り組むべき課題は何か。以下にまとめてみる。

 まずは、震災からの復興である。菅内閣の下では、とにかく「遅すぎる」、「少なすぎる」が弊害であった。戦力の逐次的投入は、敗北への道である。

 なぜ菅内閣は失敗したか。それは、誤った「政治主導」によって、官僚機構を動かすことができなかったからである。政治は方向を示しさえすればよい。あとは、優秀な官僚が仕事をする。

 しかも、民主党内部の意思統一ができていなかったことも、大きなミスである。確かに、「政治とカネ」の問題には正面から取り組まなければならないが、「反小沢」を政権の浮揚に使う手法は、あまりにも拙劣である。

危機管理は現場第一主義でやるべきだ

 大震災という国難に際しては、与野党を問わず、オールジャパンで対応しなければならない。そのためには、謙虚に野党の意見にも耳を傾け、優れた政策は取り入れるだけの器量が必要である。

しかし、そのような謙虚さはみじんも感じられず、「野党などは政権維持のために利用する」という視点しか菅内閣にはなかった。これでは、与野党はまとまらないし、民主党そのものが分裂含みであった。

 自らに能力が無いのなら、地方に思い切って権限と財源を移行させる勇気がいる。ところが、国がどこまで関与するのかということが、内閣で分かっていなかったようである。危機管理は、現場第一主義で行われるべきである。永田町や霞が関が足を引っ張ってきたのが、菅内閣である。

 とりわけ、原発事故の早期収束に失敗したのは、この現場第一主義を怠ったからであり、原発の専門家とうそぶく菅首相が犯した数々の失敗は周知の通りである。どのように責任をとるつもりなのか。

 そして、原発をどうするか、日本のエネルギー政策をどうするかについては、もっと時間をかけて衆知を集め、国民的合意を形成する必要がある。菅首相のやり方は、あまりにも拙劣すぎたし、首尾一貫しないものであった。

 外交もまた、停滞したままである。中国の胡錦濤主席に挨拶するときに、菅首相は下を向いてメモを読んだが、これは失礼も甚だしいし、日本国の格を下げてしまった。日本国首相は、国際社会で日本及び日本国民を代表しているということをゆめゆめ忘れてはならない。

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