歳川隆雄「ニュースの深層」
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クリントン国務長官辞任説も飛び交うオバマ政権のレイムダック化

日米関係にも影をおとす

2010年12月18日(土) 歳川 隆雄
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〔PHOTO〕gettyimages

 米国のオバマ民主党政権に暗雲が立ち込めている。11月の中間選挙で野党共和党に大敗を喫したバラク・オバマ大統領は、米議会下院において野党に転落したため、「ブッシュ減税」継続を発表するなど、来年1月5日から始まる議会対策に汲々としている。

 それだけではない。ワシントンの政界雀の間で、民主党内には早くも2012年の大統領選予備選に向けてオバマ再選を諦めた次期民主党大統領候補を巡る動きがあると、指摘する者すら出てきている。具体的には、ヒラリー・クリントン国務長官辞任説である。

 クリントン国務長官がレイムダック化不可避のオバマ大統領を見限って、来年夏までに政権を去るのではないかとの指摘だ。講演活動などの金儲けと、次期大統領予備選出馬のための充電期間を確保するためにワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS。ジョン・ハムレ所長)か、ブルッキングス研究所(ストローブ・タルボット所長)のいずれかに席を置き、来年秋から全米及び海外講演ツアーに取り組むというのである。

 現在のところ、ワシントンのベルトウェイ内(日本流で言えば、「永田町と霞が関の住人」)での噂の域を出ていない。

 それでも、このゴシップが無視できないのは、日本、中国、韓国歴訪のため12月14日に北京入りしたジム・スタインバーグ国務副長官がオバマ大統領の1月下旬の年頭教書発表前に辞任するという見方が支配的だからだ。

 圧倒的な存在感のヒラリーの下で国務省ナンバー2のスタインバーグは埋もれがちだが、実は彼こそが「オバマ(クリントン)外交」の立案企画・遂行の総元締めである。そのスタインバーグが「フォギーボトム」こと国務省を去る意味は大きい。

 そのスタインバーグだけでなく、オバマ政権の対日、対中、対朝鮮半島政策の実務責任者であるロバート・キャンベル国務次官補(東アジア太平洋担当)の辞任説すらあるのだ。実はキャンベルもスタインバーグ率いる米代表団のコアメンバーに入っていたが、持病の鼻炎悪化を理由にドタキャンしたのだ。

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