田原総一朗のニッポン大改革

田原総一朗×竹中平蔵 「2010年はニッポン経済のターニングポイントだった」

緊急対談 アメリカ経済と日本政治の行方 VOL.1

2010年12月13日(月) 田原総一朗
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田原 最近、アメリカにいらっしゃいましたか。

竹中 1年のうち4回くらいアメリカに行ってます。来週またニューヨークに行きます。

田原 アメリカの経済については相当よくなってきたという話と、いやこれから悪くなっいくんだという話があります。どう見てらっしゃいますか。

竹中 アメリカ経済のファンダメンタルズはそんなに悪くないと思います。ファンダメンタルズと言ったのは二つ意味があって、一つは技術革新、イノベーションの力。これは衰えているわけじゃないです。もう一つはいわゆる柔軟な企業経営、コーポレートガバナンス。これもまだ存在していると思うんですね。ただバランスシートの調整にやっぱり予想以上に時間がかかっている。

田原 バランスシートと言いますと?

竹中 具体的には、バブルが崩壊しサブプライムの問題などがあって、特に金融機関が不良債権を抱えてバランスシートが傷んでいるわけです。家計のバランスシートも傷んでます。

 つまりたくさん借金をして家を買ったけれども、家の値段が下がって借金だけが残っているわけで、バランスシートにポコッと穴が空いている。だからなかなか消費が回復しません。結局90年代に日本が経験したのと同じことを、やっぱりアメリカも相当今苦しんでいるということです。

田原 90年代、バブルが弾けて不況になって、不良債権をいっぱい抱えた、その日本と同じ苦しみですね。

竹中 アメリカは財務長官のガイトナーが「ガイトナー・プラン」というのを作った。私たちが金融再生プログラムを作ったのと考え方そのものは同じようなものです。1年くらいでそれにパッと取り組んだんですが、やっぱりそれだけでは不十分じゃないかっていう見方が前からあるんですね。

 これでいけるんじゃないか、いややっぱり不十分じゃないかっていうところで、行きつ戻りつつです。それで、なかなか本格的な景気回復に向かえないところです。

田原 ところでこのあいだの中間選挙ですが、オバマさんの民主党は上院下院の選挙で、上院はなんとか過半数は獲ったけれど下院では大きく負けた。一つはやっぱり景気、失業が多いということですが、どう見ています?

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