政治政策 選挙
首相にとって重要なのは当選回数よりも政策と能力。だからこそ民主党代表選、馬淵澄夫候補の政策に注目する
民主党の代表選の候補者はいまだ誰が出るかさえ正式に決まっていない

 民主党の代表選は、肝心要の菅首相の辞任発表が無く、現時点では、日程さえ正式に決まっていない。いったん首相になると文字通り「一日でも長く」その地位にとどまりたいのかもしれないが、いつまでも辞任表明しない菅首相にもあきれる。それ以上に、代表選の日程をさっさと決めて、菅氏に引導を渡すことが出来ない岡田幹事長の優柔不断ぶりには怒りさえ覚える。

 報道によると、代表選は、今月26日に告示されて、28日に投票が行われるといった「超拙速」で行われるらしい。

 投票するのが国会議員だけなので、短時日で実施して問題という言い分なのかも知れないが、民主党の代表は同時に日本の首相となるポジションである。この地位に就く人物が、重要な政治的テーマについてどう考えていて、何を約束するのか、ということが国民にとっては重大事だ。

 また、意見というものは議論によって育つものだ。東日本の復興、エネルギー政策、デフレ・円高対策、外交戦略といった重要テーマについて、候補者が公開の場で意見を戦わせる機会を持つことが望ましい。

政策の議論が不可能なスケジュール

 民主主義の選挙は単なる人気投票ではなく、政策を選択する場でもある。民主党の代表、国家の首相は、政策の議論に勝ち残った人物でなければならない。もちろん、全て建前通りというわけには行くまいが、はじめから議論が不可能なスケジュールで行われるというのでは、あまりに不毛だ。この点については、岡田幹事長に猛省を促したい。イベントの趣旨を顧みずにスケジュール合わせだけを考えるのでは、政党の幹事長はおろか、宴会の幹事も務まるまい。

 今回名前が挙がっている候補者は、率直にいって、過去の代表経験者達よりも知名度が低いし、政策も性格も十分に知られていない。かつての自民党であれば総裁選、民主党なら代表選は、その期間中国民の耳目を集めて与党の存在感をアピールすることが出来る政治的に貴重な期間だ。この点でも、今回の代表選の実施要領は、ただでさえ支持率が低迷している民主党にとって大きな損失だ。一体、何を考えているのだろうか。