経済の死角

ついに第2幼稚舎を開校する
慶応ブランドの愉しみ方
早稲田なんか相手にしていません

2012年02月16日(木) 週刊現代
週刊現代
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慶応義塾三田キャンパス。ペンを象ったシンボルマークが目印だ

 世に学校は数あれど、その名を聞いただけで特別なイメージを想起させるところはそう多くない。なかでも「慶応」は、卒業後もOBたちが集まり、ブランドイメージを高めていく点で希有な存在だ。

両方は受けられない?

 慶応義塾が2013年4月に「第2幼稚舎(小学校)」と言うべき慶応義塾横浜初等部を開校させると発表したのは、2011年8月4日のこと。場所は横浜市青葉区で、入学定員は108人、卒業生は藤沢市の慶応湘南藤沢中・高等部に原則、全員進学するという。

 このニュースを受けて、お受験業界はにわかに活気づいた。我が子も慶応に通わせたいと考えるOB、OGはもちろん、慶応ブランドに憧れる親たちの間でも、まだ開校が決まっただけだというのに「幼稚舎に受かりそうな子は第2幼稚舎には受からない」「試験日程を一緒にして、両方受けられないようにするそうだ」といった根拠のない噂が早くも飛び交っている。

 日本には早稲田や日本大学のように小学校から大学まで多角的に経営する学校法人は少なくないし、東大や京大に学力では及ばない(医学部は別)。それなのに「慶応」の二文字には、特別な「ブランド」イメージを感じさせるものがある。一言で言えば「ワンランク上」という雰囲気。このイメージはどこに起因するのか、慶応を卒業すればどんなメリットがあるのか---。

 まず、東急田園都市線江田駅の近くにある「第2幼稚舎」の開校予定地を訪ねた。多摩ニュータウンや青葉台に代表される洒落たイメージの田園都市線沿線にあって、江田駅周辺はまだ畑が残るのどかな一帯だ。駅から徒歩10分足らずの開校予定地では、すでに建設工事が一部始まっている。フェンスにあった看板には建築主として「慶應義塾理事長 清家篤」の名が。ここに地上4階の建物が4棟建つ計画である。

 地元不動産業者に聞いた。

「'07年に一度、ここに慶応の小中一貫校を作る計画が発表されたことがあります。そのときは『9年間同じ校舎に通わせられる』と青葉区内に住宅を求める人が増えました。今回は神奈川県の認可が下りたのも最近ですし、まだ慶応が進出すると知らない人も多いと思いますが、これからこちらに引っ越しを考える人が増えるのかどうか」

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