岩村に松井稼頭央
星野楽天「落ち穂拾い」はまだ続く

 岩村明憲(31歳)、松井稼頭央(35歳)の元メジャーリーガー二人の獲得を発表した星野仙一楽天新監督(63歳)が、怪気炎をあげ続けている。

 好条件で招かれた両選手が重用されることは間違いないだろう。今回の大型補強で、ベテランの高須洋介は松井にポジションを奪われ、サード復帰を目指した草野大輔は岩村の加入で再び外野でのレギュラー争いを強いられることになりそうだ。当然、現場の反応は決していいものとはいえない。

「星野さんが指揮を執った北京五輪で代表に選ばれた田中将大は、白々しい言動に『信頼を寄せられなかった』と言い、いま楽天ナインはそのときの様子を田中に"取材"しているそうです」(球団関係者)

 スポーツライターの阿部珠樹氏が星野楽天の補強について語る。

「阪神時代に金本知憲を獲得したときは、選手としてだけでなく、練習に対する姿勢や試合に出続けることを若手にも見習ってほしいという狙いがあった。しかし、今回は、松井稼は腰痛や下半身、岩村は左膝の故障を抱え、ともにシーズンを通して出場していないうえ、年齢的な問題もある。仙台は寒いですし、人工芝のため不安は少なくない」

 それでも星野氏の"落ち穂拾い"は終わらない。獲得に乗り出した34歳の李承燁はオリックスとの合意が決定的だが、2A降格となった明治大の後輩でかつての中日時代の教え子、35歳の川上憲伸獲りには「来年7月まで動く」とし、強硬な姿勢を崩さない。

「星野さんは『俺は稼頭央と近いよ』と口にしていましたが、そうした話は聞いたことがない。稼頭央が巨人やオリックスではなく楽天を選んだのはロッテの井口資仁のように、将来的に指導者として残る選択肢を与えてくれたから。川上は北京五輪で中継ぎに回され、調子を崩した過去を忘れていない。星野さんが監督でいるかぎり、いくら積まれても動かないでしょう」(スポーツ紙デスク)

 選手を育てるより、金で解決することを選んだ星野楽天に早くも漂うイヤな感じ。闘将の積極補強は果たして吉と出るのか。