高橋洋一「ニュースの深層」
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史上最高値を突破した円高につける薬はある
為替を読む『高橋法則』と民主党代表選の見方

2011年08月22日(月) 高橋 洋一
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円高、デフレに日銀は無策のまま〔PHOTO〕gettyimages

 19日のニューヨーク外国為替市場で1ドル=75.95円と一時市場最高値になった。きっかけは財務省の中尾武彦財務官の日本には為替市場に頻繁に介入する計画はないとの不用意な発言だ。

 この発言の背景にもあるが、日本の当局者は、為替変動の真の理由がよくわからず、介入の効果があるという前提に立つ。

 これまで何回も書いてきたが、円とドルでどちららが相対的に多いか少ないかがポイントで、多いほうの通貨は希少価値がなく安くなる。少ないほうの通貨は希少価値が出て高くなる。これは、理論ではマネタリーアプローチ、実務経験則ではソロスチャートと同じだ。

 8月1日付け本コラム(史上最高値をうかがう円高は「人災」)では、2007年以降、日米のマネタリーベースの比によって円ドルレートの9割方は説明できる、と書いた。

 それは関係者にとって不都合な事実のようだ。都合のいい期間だけをとっているという反論もある。もちろん、こうした数量的な分析をする以上もっと長い期間でも分析している。

 そこで、1970年から40年間以上の歴史をみてみると、もっと面白い事実がわかる(下図参照)。最高値を付けたあとは少しリバウンドすることもありえるが、少し長いスパンで為替を考えるのにも歴史は役にたつ。

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