雑誌
「生き物とクルマ」興味モリモリ対決
チーター100m走は3.1秒。GT-Rといい勝負!?よくきく"カバ並みに遅い"
という表現、最速45km/hで走るカバに失礼ではないか!!

 上で書いたように、、「カバの最速が45km/h」というだけで、「マジで!?」と興味モリモリ湧いてくるでしょ! そう、生き物は侮れない。もしかしてチーターはGT-Rより速いかも? ネコの速さは? これはもう調べるしかない!

「あのクルマ、カバ並みに遅いなぁ」。もうそんな陰口はたたけないだろう。なにせ最高速度は45km/hで、その最速なら100mを8秒で走りぬける。カバをバカにしちゃいけない。そう思いつつ、ほかの生き物の速さはどんなもんだ? さらに、ランクル並みに〝燃費の悪い=よく食う〟生き物は何? これも知りたい。これらを調べていくうちに驚愕の事実がッ!

その1 100m走、速いのは!?
トップスピードで走った時、あの生き物が速い!!

 速さ(スピード)というのはとかく興味が湧くもので、GT-Rがフィットより速いことは明らかだが、動物最速のチーターならどうなんだ? と思ってみたりもする。そこで、最初のコーナーでは〝異種混合〟で速さ対決といってみよう!

 まずは速さ表示のルール。クルマなどの乗り物もチータなどの動物も、多種類にわたりデータがあるトップスピード(最高速度)での100m走行タイムで統一して比較。つまり、一番速く走った時、100mに何秒費やしたかという数値だ。

■サバンナの最速ハンター、チーターがGT-Rに勝負を挑む

 その結果が次ページにある表。「やはりな」という気持ちと、「そうなんだ! 知らなかった」という驚きが混在しているに違いない。クルマは日本が誇るスーパーカー、GT-Rを軸に速さ的にライバルと目される人気の輸入車も登場。さらに、F1マシンや鉄道車両も緊急参戦!

 動物のほうは最速といわれるチーター以下、野生の動物たちや身近な動物が登場。加えて人類史上最速の男、ウサイン・ボルト選手も登場願った。

 さて、この企画の発端となった「チーターはGT-Rといい勝負をするのでは?」だが、結果を見てのとおり、チーターの3・1秒に対してGT-Rは1・14秒と3倍ほどの差をつけて圧勝。人類の文明の利器には簡単には勝てませんなぁ。

 が、中距離ではチーターに分があるかも、と思ってみたが、115km/hのトップスピードを維持して走り続けるのはせいぜい400mが限界。中距離走でもGT-Rに軍配が上がるわけだが、そういう意味ではチーターによく狙われるガゼルさん、狙われても500mほど走りきれば助かる可能性は高いぞ。

トップスピードでの100m走速いのはどれ!? ※すべてトップスピード(最高速度)での100m計測値。ボルト選手のみ100mタイムは0~100mの実績値

■ランボルギーニとサイ。車重(体重)は同じでも・・・

 そのGT-Rと比較して輸入車の最速はどうだ? と人気の3ブランドをチェック。すると、どうでしょう。今年3月登場のランボルギーニアヴェンタドールが100mタイム、1・03秒とバカッ速を計測。車重は1575kgとムルシエラゴの標準モデルより100kgほど軽く、6・5ℓV12エンジン搭載で最高出力700psを発生。ヒュ~! 速いはずだぜ。ほぼ同じ体重の個体もいるサイは、7・5秒と悲しいかな足元にも及ばない(当たり前か・・・)。

 そのアヴェンタドールが青ざめるのが日本のリニアモーターカー。計画値ながら最速505km/hで、100mは0・71秒! 瞬きしている間にすっ飛んでいっちゃいます。

■走る速さに関して、「カバをバカにしてはいけない」

 さて、ここで問題。「カバと人間、どっちが速いでしょう?」。その答えは左表の下のほうにある。カバのほうが速くて、前述のとおりカバは最速45km/h。人類最速のボルト選手ですら最速44・7km/h(ボルト選手が最もスピードにのる60~80m地点の計測)なのだから、運動不足の宝庫、BC編集部員なんてすぐにカバに追い抜かれる。口酸っぱくいうけど、「カバ並みに遅いクルマ」なんていう表現は適切ではないのですよ。

 カバといえば、本誌お馴染みのオリンピックマラソン銀メダリストのワイナイナ氏。ケニアに住んでいた少年時代、草原で友だちと遠くにいたカバをなじっていたら、突然カバが突進してきてスピードアップ。「驚きましてネ~。ボクらは必死で逃げたんだけど、カバがあんなに速いとは・・・。勉強になりましたネ」とワイナイナ氏。

 また、アフリカでは毎年のようにカバによる死亡事故が起きていることも事実で、縄張り意識が強く、周辺に居合わせた人に突進してくるという。体重1~2tほどのカバが最速45km/hというスピードで突進するのは、乗用車がぶつかってくるのと同じ感覚だ。重くて速い動物は、恐ろしい。

■ラリー向きの動物を発見!

 カバが恐ろしく速い動物だということがわかったが、そのほかで意外と速いというのが動物リストの6番目にあるウサギ。一般的にペットショップで売っているアナウサギの仲間などはせいぜい最速30km/hほどだが(それでも一般人といい勝負)、北アメリカの中西部が原産のジャックラビットは物凄く速い。ヒョウやライオンより速い。

 ウサギは総じて敵から逃げる時の逃げ足が速いが、このジャックラビットも逃げる時に最速64・3km/hをマークし、100mを5・6秒。発達した後ろ足の筋力がスピードの源で、その足を使って3m以上も飛び跳ねることも。さらに、敵から逃れるためにジグザグ走行を行なうのも得意。草原を飛んで跳ねてジグザグ走行。まるでWRカーではないか。ジャックラビット、応援したくなってきたゾ。

■この速さ、首都高気分

 次はもっと人間に身近な動物、犬。種類も体のサイズもさまざまだが、犬のなかで最速なのはドッグレースで知られるグレーハウンドという犬種。最速60km/hは首都高速の制限スピードと同じ。首都高を走っている時の感覚でグレーハウンドは走れるわけで、そう思うと・・・やはり速い! ちなみに、次点の犬種ではウィペット(最速53km/h)、ボーダーコリー(最速50km/h)などで、日本犬種の最速は甲斐犬の45km/hとなかなか健闘している。

 が、その甲斐犬に勝つのがペット人気で双璧のネコ。100m7・5秒を出す種類はアビシニアンなどで、さすがはネコ科チーターの祖先。面目躍如といったところか。そのほかではヒグマやイノシシも速いとは聞いていたが、最速の数字を見ると恐ろしい。鳥肌が立ってきた。

 ・・・というわけで、クルマと動物の最速をみてきたが、生身の4本足で猛烈なスピードを出す動物たちの身体能力に改めてビックラこいた。

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