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大研究 あなたが知らない
「環境問題のウソ」2011年版 PART1

「エコカー」「エコ旅」「エコポイント」と、いつでもどこでも見かける「エコ」。だが、それ、本当に「エコ」なのだろうか。「環境問題」の「不都合な真実」の姿をお見せします。

[1] 地球温暖化は環境問題ではない

 ほとんど冬のような、寒い秋が訪れている。北海道、栃木、山梨など全国各地で、10月の最低気温記録が続々塗り替えられた。その寒さゆえ、百貨店の秋冬衣類の売り上げは、軒並み前年超えだという。

 今年の夏の暑さを忘れてしまうような冷え込みだ。全国に154ヵ所ある観測地点のうち77ヵ所で平均気温が観測史上最高となったあの猛暑。当時は誰もが地球温暖化と結びつけて考えていたが、本当にそうだったのか、疑わしくなってくる。

 実は日本の裏側の南米は、7月中旬から記録的な大寒波に襲われた。ペルーやアルゼンチンなど南米8ヵ国で少なくとも200人以上が、寒さが原因の肺炎などにより死亡。家畜の牛も数千頭単位で、低体温症によって死んでいるのだ。

 なぜこんなことが起きたのか。地球は温暖化しているのではなかったのか。東京工業大学大学院理工学研究科の丸山茂徳教授がこう説明する。

「南米の寒波はもちろん、日本の猛暑も温暖化と直接関係はありません。偏西風の軌道が例年と違っていたことが原因です。偏西風は北極の冷たい空気と、その周りの温暖な空気の境界で吹いているのですが、今年は太陽活動の影響で、その境界がずれて、異常気象を引き起こしたのです。

 日本や南米以外でも、砂漠地帯のパキスタンでは雨がものすごく降って大洪水を起こし、モスクワは熱くなり、クロアチアなど東欧は冷夏だった。アメリカも西海岸は寒かったけれど、東海岸は暑かったのです」

 日本が猛暑だったからといって、地球温暖化に原因を求めるのは早計だ。

 温暖化どころか、むしろ寒冷化しつつあるとみる専門家もいる。元NASA研究員で、早稲田大学理工学術院総合研究所客員顧問の桜井邦朋氏はこう言う。

「地球の温度が上昇していくという予想ばかりが一人歩きしていますが、実際は1998年に一度ピークを迎え、2000年あたりから地球の平均気温はあまり上昇していません(上のグラフ参照)。

 その頃から、地球の気温をつかさどる太陽の活動が衰退を始めました。いまや太陽の活発さを示す黒点がほとんどない休眠寸前の状態です。このままいけば地球は確実に寒冷化します」

 とはいえ、ここ100年以上、地球の平均気温が上昇し続けてきたのは厳然たる事実だ。これは温暖化ではない、というのか。前出の丸山教授はこう説明する。