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アメリカの大学生たちが必死に勉強する理由(その1)
全寮制が勉強を後押しする!

アメリカの大学生はよく勉強する〔PHOTO〕gettyimages

平均睡眠時間3時間!?

 今回から再び高等教育に焦点を当てる。第一回の連載で「高等教育においてアメリカが“世界の知"を独占しつつある」と述べた。それを象徴するデータが先週公開された。CGS(米大学院評議会)のデータだ。これによれば、外国人のアメリカ大学院への願書は前年比で11%増加。 中でも 中国からの留学生は三年連続二けた増で、今年はついに21%増。インドからの留学生も8%増。中東からはインドの倍の16%増である。中国、インド、韓国からの留学生の合計は総留学生数の半分を占める。

 高額な学費が支払え、入学にたる英語教育を受けてこられたこれらの若者たちは間違いなくエリート層である。経済が最も好調なアジア新興国のエリート候補生はアメリカへ向かい続けている。潤沢な資金力を誇る産油国のリーダー候補生たちもアメリカを目指す。アメリカに何かと批判的な中国だが、米国で教育で受けたものが各界の幹部候補となっていることは明白だ。アメリカの学部・大学院で学ぶ中国人の総数は16万人に迫る勢いだ。ちなみに、97年まで国別留学生総数でトップであった日本人はアメリカの学部・大学院で現在約2万人。前年比で15%強のマイナスである。

 アメリカの大学教育の魅力のひとつとして、「学生によく勉強させる」事が挙げられる。確かにアメリカの大学生はよく勉強する。それにはわけがある。今回から数回にわたり、アメリカの学生がなぜよく勉強するのかに焦点をあててみる。今回はその理由のひとつである、勉強を支援する環境についてふれてみたい。

 エールやハーバードに在籍中、毎朝、自宅から大学のオフィスまで必ずキャンパスを横切っていた。美しいキャンパスを横切るのは春夏秋冬各々に趣があって気持ちのいいものだ。しかし、気になっていたことがある。それは朝から学生が不機嫌そうなのだ。