世界で拡がる「コワーキング・スペース」というムーブメント、新しい働き方のスタイル。
New Work City (ニューヨーク) 筆者撮影

 近年のインターネット、様々なソーシャルメディア・ツールの発達のお陰で、私たちはオフィスにいなくとも、自宅で、カフェで、場所の制約に捕らわれず働くことが可能になりました。

 一方、自宅での作業は時に孤独感を伴い、またカフェでは十分な電源や高速インターネット・アクセスが確保出来なかったりする等の理由から、近年「コワーキング・スペース(coworking space)」という新しい共有オフィス環境が、世界的に話題になりつつあります。

 特にフリーランスのウェブデザイナー、プログラマー、或いは業種を問わず独立したコンサルタント等の知的プロフェッショナル、社会起業家のような新しい働き方を志向する人の間で顕著に見られる傾向です。

コワーキング・スペースとは?

 単に雑談出来る仲間や電源、インターネット・アクセス欲しさからだけではなく、「コワーキング・スペース」の特徴は、各個人が独立して働きながら、相互にアイディアや情報を交換し、オフィス環境を共有することで生まれる相乗効果を目指すコミュニティ・スペースであることです。

 既存のレンタル・オフィスのような時間貸しのスペースとは異なり、オフィスには通常間仕切り等はなくオープンで、会議室、イベントスペース等を兼ね備えたものが一般的です。

 2010年11月2日の記事『ソーシャルメディアにより広がる「シェアリング・エコノミー(共有型経済)」の大きな可能性』でご紹介した調査結果の中でも「オフィス・スペースの共有」は将来有望なビジネス・チャンスとして取り上げられています。

 こうした兆候は過去4~5年の間に顕著にみられ、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドン等の大都市を中心に、アメリカではほぼ全ての州に約200程、ヨーロッパ全土でも150以上の都市にコワーキング・スペースが存在すると言われています。世界の主要拠点のリスト、そしてコワーキング・スペースに関してのポータルサイトが存在し、詳細はそちらで閲覧が可能です。

世界23の都市に拠点を持つソーシャルビジネス向コワーキング・スペース、「The Hub」

 ロンドンに拠点を持つ「The Hub」は、ソーシャルビジネス、社会起業家のために特化したコワーキング・スペースとして知られており、現在ムンバイ、テルアビブ、ケープタウン、サンフランシスコ等、世界中23の都市にフランチャイズ拠点を持ち、会員数も述べ6千人を超えるまでに急成長しています。