竹島問題を注視するロシア
この問題に対して日本政府が腰が引けた態度を取っていると、ロシアに足許を見られる

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 8月1日、鬱陵島の視察を目的に韓国を訪れた自民党の「領土に関する特命委員会」に属する3人の国会議員(新藤義孝衆議院議員、稲田朋美衆議院議員、佐藤正久参議院議員)が、金浦空港で入国を拒否された。本件について、産経新聞はこう報じた。

〈 韓国政府は入国管理法の「公共の安全を害する行動を起こす恐れがある」との規定に基づき入国を拒否したため、3氏は入国を断念し、同日深夜、帰国した。

 日本の国会議員が入国拒否されるのは異例。新藤氏は1日夜、羽田空港で「テロリストに適用される法律で入国を拒否され、平和的な視察が認められず残念だ。静かな環境で友好的な視察ができるように外交努力が必要だ」と語り、今後も鬱陵島視察を目指す考えを示した。

 3氏は2、3両日に鬱陵島を視察予定だったが、1日午前11時すぎ、金浦空港に到着直後、入国不許可を告げられた。在ソウル日本大使館は入国許可を韓国政府に要請したが認められなかった。

 韓国外交通商省当局者は1日、3人の入国拒否について「混乱を招いて身辺の安全を保証できない。韓日関係を考慮した上での判断だ」と説明。「日本は韓国を刺激する行動をとり続けている」と批判した。〉(8月2日MSN産経ニュース)

 視察団の1人である稲田朋美衆議院議員は、〈 「国と国の本当の友好は、自国の立場をきちんと主張し、相手方の主張もきちんと聞くことにある。今回韓国を訪問したのは日本の領土である竹島を実効支配している韓国の立場を冷静に客観的に認識しようということが目的であり、友好国である韓国が私たちの入国を認めなかったことは大変残念に思っている。/また、その理由がテロリストに適用する韓国の利益を脅かす危険な人物ということであり、それで拒否されたことは納得できない。大使を通じて韓国政府に見解を求めているので回答を待ちたい」 〉(8月1日MSN産経ニュース)と述べている。

 稲田氏の主張には説得力がある。ここで興味深いのは、韓国による入国拒否について、稲田氏が「大変残念に思っている」「納得できない」という表現にとどめ、「われわれを入国させよ」という要求を韓国に突きつけていないことである。どの外国人を入国させるか否かの判断は国家主権に属する重要事項だ。韓国側に「わが国の主権事項に介入するのか」とつけ入る隙を与えないように、韓国側の対応が理不尽なので、それに対する釈明を求めるという稲田氏のアプローチは賢明である。