田崎史郎「ニュースの深層」
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後継選びで復活する小沢神話
「菅退陣」を機に小沢も鳩山も代表選から手を引いたらどうか

2011年08月15日(月) 田崎 史郎
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小沢にとって今の党内情勢は真夏の暑さもすがすがしく感じるほどの心地良さだろう  【PHOTO】Bloomberg via Getty Images

「また、小沢か……」

 民主党執行部の一人はこう言ってぼやいた。民主党元代表・小沢一郎を党員資格停止に追い込み、封じ込めたと思っていたのに、小沢はふたたび表舞台に登場。小沢が8月10日に参院当選1回議員が主催する勉強会で講演したところ約150人も集まる一方、首相・菅直人が退陣した後の代表選、国会での首相指名選挙の日程作りでも小沢の影がちらつくからだ。

議員投票だけで決まる代表選で発揮する小沢の「力」

  小沢にとって、今の党内情勢は真夏の暑さもすがすがしく感じるほどの心地良さなのだろう。

 自分を敵対視してきた菅は、与野党、国民から袋だたきに遭う形で退陣せざるを得なくなった。小沢は一時、内閣不信任案再提出について「提出者とその理由が違えば、一事不再議の原則に反するものではない」と宣戦布告。しかし、そんな強硬手段を発動することもなく、不倶戴天の敵は自ら首相の座を去らざるを得なくなった。

 菅の先兵として小沢と対峙してきた幹事長・岡田克也も、菅と一蓮托生とみなされ、代表選に出馬できそうもない。「ポスト菅」に意欲を見せる候補者は、濃淡はあっても「党内融和」を掲げ、小沢に気遣う。

 小沢自身は党員資格停止中なので、立候補する権利も投票する権利もない。だが、民主党議員だけの投票によって決まる代表選では、小沢の下に集まる議員の「数の力」は威力を発揮する。

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