西岡に小林宏
主力が消える「日本一」ロッテは大ピンチ

 日本一に輝いた千葉ロッテが、オフシーズンでも話題を独占している。

 今季、パ・リーグではイチロー以来2人目の200本安打をマークし、首位打者に輝いたチームリーダー・西岡剛(26歳)は、ポスティングシステムを利用しての大リーグ移籍を球団に申し入れた。

 さらに、今季29セーブを上げた抑えのエース・小林宏(32歳)は海外FA権を行使。優勝に貢献した投打の柱を一挙に失うことになる西村ロッテは、来季の戦いをどう見据えているのか。スポーツライターの田口元義氏が話す。

「西岡流出の穴は、大学までショートを守っていた荻野貴司をセカンドにして、井口資仁をショートに回すというアイデアも考えられるし、将来を見据えて来季2年目となる翔太を我慢して使う選択もありうる」

 小林宏の代わりとなるクローザーは、日本シリーズで好投を見せた150km/h超の直球と三振が取れるスライダーがある内竜也が第一候補。しかし、シーズンを通してのスタミナは未知数だ。ただ、球団側は投打の核の流出をそれほど気にする様子がないという。

「ルーキーの清田育宏と荻野、新外国人ではマーフィーが12勝、横浜から獲得した吉見祐治が6勝と新戦力が次々と活躍したことで、編成が自信をつけたんです」(ロッテ担当記者)

 この二人だけでなく、今オフ、ロッテは主力の大量流出の気配が濃厚だった。国内FA権を有する里崎智也捕手は残留を明言したが、一時期はソフトバンクが獲得を検討していたという。残留か移籍か、11月11日時点で態度を保留している渡辺俊介は、巨人が獲得に乗り出そうとしたこともあった。

「里崎も渡辺も、FA権を行使しての残留という選択をしないのは、来オフの移籍の可能性を捨てていないからですよ。球団の赤字を親会社が補填している状態ですから年俸の大幅アップは望めない。彼らが資金のある球団に目移りするのは仕方ありません」(前出・記者)

 日本シリーズ優勝の美酒に酔う間もなく、ロッテがピンチを迎えている。