雑誌
クルマ界の「脱○○」
世界各国で巻き起こる「脱原発」の動きにならい、
クルマ界の「コレやめようよ!」をズバズバ提案!!

〔PHOTO〕朝日新聞

 福島原発の事故を受けて世界中で湧き起こる「脱原発」。写真は熊本でのデモの様子だが、ヨーロッパ諸国やアジアなど世界中でデモが行なわれた。代替エネルギーの問題などで一筋縄ではいかないが、この声が世界を動かしていることは間違いない。そこで、本企画ではこの脱原発にならって「脱」したいクルマ界の問題に「やめればいいじゃない」と提言する!

脱 海外市場重視

日本人の高級車像から逸脱したか? フーガの5月販売台数は380台(HVを含む)と低迷中

「クルマが売れない」といわれて久しいが、不振に陥った一番の原因は、日本車が海外指向を強めたこと。'89年に税制が変わり、3ナンバー車の不利が解消された。しかもバブル景気の真っ只中。各メーカーとも「既存車種を3ナンバーにすれば、海外仕様と共通化できて、外観が立派になるから日本のユーザーも喜ぶ。一石二鳥」と判断。セダン、SUV、クーペとさまざまな車種が3ナンバー化された。

 ところが販売は急落。理由は景気の低迷だけではない。海外向けに作られたクルマには、「日本のユーザーを愛する気持ち」が込められていないからだ。日本の使用環境に合わない3ナンバーサイズもそのひとつだが、不振の原因はクルマ全体におよぶ。その証拠に、クラウンやマークXなど、日本向けの車種は、売りにくい3ナンバーセダンでも堅調だ。

 そして今の売れ筋は、ミニバン/コンパクトカー/軽自動車。この3ジャンルで全体需要の70%に達する。大半が5ナンバーサイズの国内専売モデル。サイズを含め、日本のユーザーを愛する気持ちが伝わって好調に売れるのだ。

 今後は海外でもダウンサイジングが進む。セダンやSUVも、日本市場を見据えて開発すべき。そうなれば、フィットのように国境を超えて好調に売れる。今の状態が続くと、日本車はさらに低迷する。(渡辺陽一郎)

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