70歳から肉体改造に挑戦する鳥越俊太郎「病と向き合い克服していくことで、人は強くなれる」

ガンとの闘いを乗り越えた人気キャスター (後編)


がんは僕の人生にイエローカードを突きつけた。これまでの生活を改めさせるきっかけを作ってくれたので、むしろがんになったことで健康になったと思っています。

前編 はこちらをご覧ください。

「がんは僕の人生にイエローカードを突きつけた。これまでの生活を改めさせるきっかけを作ってくれたので、むしろがんになったことで健康になったと思っています。もう1枚、イエローカードをもらったら退場させられる。そうならないように、1日1日を大切に生きています」

 ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は、今年の3月に70歳を迎えた。65歳で直腸がんを患い、67歳で肺に転移が見つかった。昨年には肝臓にも転移が見つかり、これまでに4度の手術を受けた。

がんを患ってから何事も前向きに挑戦できるようになった

 普通は、がんに侵されれば、無理をしない人生を考えるものだろう。しかし、鳥越氏は、がんになってからのほうが、何事も前向きに挑戦できるようになったという。

 転移の心配はこれからも残るが、仕事はがんになる前の3倍に増え、プライベートでも、ジムに通い始めるなど、生活はますます充実している。健康を意識し、食生活など生活習慣を改めて、今では忙しくても、疲れない体を築き上げた。もう、がんを患う前の生活は考えられないという。

「僕は、体が強い方だと思っていたし、健康上気になることはあまりなかった。尿酸値は高かったけど、コレステロール値は異常なし。痛風を3回やったし、尿管結石で死ぬほどの痛みを味わったが、それも病気のうちには入らないと思っていました。

 気にすることもなく、仕事でストレスをためては、毎晩ビールを飲んでいたし、ゴルフをして汗をかいた後もたっぷり、ビールを飲んでいた。そんな生活が悪影響を与えて、ついにがんを患ってしまったんです」

 仕事が忙しく、3年ほど人間ドックをさぼっていた05年10月、体に異変を感じた。

「久しぶりにドックをうけてみると、検便に潜血反応があった。すぐに内視鏡検査を受けることになりました。『これはやられたな』と思っていたが、内視鏡検査で写し出されるポリープの映像を見たとき、がんを実感した。画面いっぱいに映し出されるポリープは、肉が盛り上がり、真中が黒ずんでいました。

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