雑誌
ホンダにもの申す 一番期待しているからこそ
もっともっといいクルマを作ってほしい

思いのつまった19題お聞きくだされ

 スポーツカーを作らせたら右に出るものはいない。

 それも今は昔の話なのか・・・?

 業績はいいが、すっかりいい子なってしまったホンダにひと言もの申させていただこう

ホンダの現状分析と新しい動き

 最近、ホンダは〝らしさ〟がなくなったといわれている。いまのホンダのどこがいけないのか? 声を大にして、ホンダにもの申す!

 まずは今のホンダの現状はどうなのか、迫ってみたい。

※ ※ ※ ※

■ホンダの経営状態

 4月28日に発表された'11年3月期('10年4月~'11年3月)の連結決算は、本業の儲けを示す営業利益が前期比56・6%増の5697億円、本業の収益性の強さがわかる営業利益率が前期の4・2%から6・4%へ向上。ここ10年では'02年度の9・1%が最高で'80年代には10%以上を記録したこともある。

 リーマンショックによるF1撤退発表があった'09年3月期を除けば、7~8%で推移。ちなみにトヨタは単独で5・8%、日産は6・1%。

 経常利益から損益と法人税などの税金を差し引いて最終的に手元に残る純利益額は前の年度の3位から浮上し初めて国内トップに。'01年以降、首位はトヨタかNTTが独占してきたが初の交代となる。いっぽうトヨタは5位(前年8位)、日産は6位(前年44位)。いかにホンダが収益力の高い会社からわかる。

 '12年3月期は震災の影響で営業利益が2000億円に減少し、生産台数も330万台となる見通し。ちょっと苦しくなっている。

■震災の影響は?

 ホンダは震災発生直後に国内工場での生産を停止。4月11日に再開したが50%の操業を強いられ、フィットシャトルの生産を狭山製作所から鈴鹿製作所に移管。6月下旬から国内生産を正常化する見とおし。震災の影響でインサイトのマイチェンが7月発売から11月中旬、CR-Vも7月から来年2月に発売が変更になっている。(左の表参照)

■次世代自動車の開発は?

 ホンダはこれまで簡易タイプのIMA一辺倒だったが、中型クラスのアコード(日本名インスパイア)の、2モーター式HVを発表。遅れをとってきたEVもフィットベースで登場。いずれも'12年登場予定だ。

 燃料電池車に関しては、ホンダは'15年に1000万円を目標に開発が進められている。

■ホンダスポーツの行方

 次期NSXの開発はここに来て再開された。エンジンは2・5~3・5ℓV6の開発が進められており、これに2モーターのプラグインハイブリッドを組み合わせる。500psのシステム出力とリッター30kmというハイパワーとエコを両立したプラグインハイブリッドになる。

 キーワードはコンパクト。コンパクトでも世界のスポーツカー並みのパフォーマンスが期待できる。ズバリ登場は'13年だ。

 ホンダのDNA、タイプRは4車種に設定される予定。

 まずフィットに追加されるタイプRは1・5ℓクラスが予想され、NAで160ps程度。

 日本から撤退したシビックタイプRだが、今年3月から北米で発売されたクーペにタイプRを設定して逆輸入するなど、検討中だ。

 CR-Zは新開発の新型1・5ℓエンジンの基本をしっかりやったうえで、タイプR化を図るという。もちろんNSXタイプRも設定されるのは確実。デビューはノーマルのNSXから1年遅れの'14年。

フィットタイプRは1.5ℓクラス、NAで160ps程度が予想される。あるいはIMAを組み合わせるか?

■ホンダの軽は4車種体制に

 ホンダの軽戦略は震災の影響はあったものの、着々と進んでいる。今年末から来春にかけて3車種の新型軽乗用車を投入する力の入れようだ。

 現行ラインアップはライフ、ゼスト、バモスの3車種だが、3車種の新車のうち、2車種は現行ラインアップからのフルモデルチェンジ版。現行の車名も引き継ぐ可能性が高い。

■バモス後継車のCXは年末

 第1弾となるには、年末に投入されるスペースワゴン「CX」。現行バモスの後継で両側スライドドアを採用。

 ただ新開発のプラットフォームは乗用車用に開発したものでこれまでのバモスで使ってきた商用車ベースのキャブオーバータイプとは異なる。

来年2月に発売される現行ゼストの後継モデル、CX。ドアはスライド開閉ではなくヒンジタイプとなる

■来年2月に背高ワゴンのAX

 来年2月に発売されるAXは、現行ゼストの後継モデルで車名も変わらない。ダイハツのタントに対するタントエグゼのように、リア側の両側ドアはスライド開閉ではなく、スイング方式のヒンジタイプとなる。これは現行のゼストと同じだ。

■来年4~5月に新型軽

 そしてまったく新しい新規軽自動車は、どちらかというと2ボックスの3、5ドアセダンに近いコンセプトとなる。

 ダイハツが9月に発売する「イース」のように、軽量コンパクトなサイズをもつ低燃費志向の軽自動車で、JC08モード燃費で30km/ℓのクラストップを目指して開発している。

 新型軽自動車の開発に合わせ、基本パワーユニットも刷新。いずれのグレードにも新開発のi-VTECエンジンとなり、これまでホンダに採用されなかったアイドリングストップ機構とCVTを組み合わせる。

 ターボエンジンを搭載したスポーツバージョンもあり、駆動方式はFF、4WDも展開する。

 ホンダはこの軽ラインアップ拡充によって、軽販売だけで年間30万台規模に拡大したい構え。'10年度の軽自動車販売台数は、1位がダイハツの56万8431台、2位スズキが52万731台。この両雄に続く3位とはいえ、ホンダは大幅に水を開けられた15万4190台。

 昨年あたりから月別新車販売台数ではOEM供給ばかり受けている日産に抜かれて4番手になるなど苦戦を強いられ、危機感を感じているのだろう。

 OEM路線に見向きもしない独自路線のホンダがどこまで軽販売を伸ばすことができるか?

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