何様? 検事総長 税金で「麻布に800坪の大豪邸」暮らし
これこそ仕分けしたら
東京・元麻布の検事総長用大豪邸は、表門から建物を見ることができないほどの広さ

 日産・ゴーン社長らが住む超高級マンションのハス向かいに、その邸宅はある。800坪の敷地に、美しい日本庭園と、広壮な平屋建て。まるで高級料亭だ。これほど贅沢な住居が、なぜ必要なのか。

時価にして60億円

 11月はじめのある日、朝9時ちょうど。東京・元麻布の、各国大使館が密集する超高級住宅地の一軒に、黒塗りの「トヨタ・ロイヤルサルーン」が吸い込まれた。

 高い塀、うっそうとした木々に囲まれ建物の様子を外部から窺うことさえ難しいが、このエリアには珍しい広壮な平屋建ての一軒家である。

 高さ2mほどもある巨大な門扉は黒塗りを迎えるために一瞬だけ左側に開き、すぐさま閉じられた。車が出てきたのは、わずか2分後である。後部座席には、現在の検事総長・大林宏氏(63歳)の姿があった。

 運転手と、秘書の2人に「送迎」され、霞が関の最高検察庁に出勤する姿である。

「検事総長には、専用の住宅と車、秘書官が用意されています。住宅前には24時間駐在可能なポリスボックスが置かれ、パトカーによる巡回も定期的に行われています。大臣クラスのVIP待遇と言えるでしょうね」(全国紙司法担当記者)

 エリート組織から一転、スキャンダルの泥沼に嵌り込んだ検察---。

 逮捕・起訴された大坪弘道・前大阪地検特捜部長らは二度にわたって保釈申請したが、却下がつづいている。獄中で検察の描いた「ストーリー捜査」に抵抗を続けているため、保釈が認められないのである。

 このままいけば、検事vs.元検事の内輪同士の醜悪な争いが、法廷で白日のもとに曝されることになる。検察組織にとってはまさに生きるか死ぬかの存亡の危機にある。

 検察組織のトップに立つ大林総長は、事件発覚から1ヵ月以上が経った10月21日になって、ようやくメディアの矢面に立った。強張った表情のまま、

「国民の皆様に深くお詫び申し上げたいと思います」

 と頭を下げたが、職を辞するという発言はいっさいなかった。最近、大林総長は関係者に、

「事件の真相解明と、検察の組織改革を自分の手でやりたい」

 と話しているという。一部で「総長の辞任は必至」と報じられたが、結局自ら辞める気はまったくないようだ。

 この大林総長が居を構えるのが、冒頭で紹介した元麻布の超一等地にある大豪邸である。

 敷地面積2688㎡(約815坪)。今年の公示地価によるとこの周辺の住宅地は1㎡あたり173万円だから、土地だけで少なくとも46億円。実勢価格は、坪単価700万~800万円と言われる。不動産不況のいまでさえ、60億円を超える価値のある土地なのである。

 この土地は昭和25年に大蔵省が取得したもので、その後、法務省に名義人が移管されている。

 敷地内には奥に長い平屋が建ち、前面に石造りと芝生の二つの庭園があるという。

 周囲を高い塀と樹木に覆われているため、内部に入らないとこの庭園を観賞することはできない。まるで高級料亭のようなつくりなのである。

 近隣には有名写真家が住み、大使館関係者や、インターナショナルスクールに通う外国人子弟らが行き来する。この邸宅が、事実上の「検事総長公邸」だということを知る人は近隣にも少ない。

 表の表札には「大林」と大書され、検察とか、検事総長という言葉はどこにもない。玄関脇のポリスボックスが物々しい雰囲気を醸し出してはいるが、パッと見には、一般の住宅と見えないこともない。

 法務省ではこの土地を「公安関係施設」とし、セキュリティ上の必要性のため、所在地を公にしていないというが、わざわざ800坪もある大豪邸に住まなくても、マンションなどのほうがよほどセキュリティ上のメリットがあるのではないか。

 現に、大豪邸の裏側に回ると、高い壁の向こうに家の屋根部分が見えるが、警備員の姿はなかった。

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