2010.11.10(Wed)

本当は危険な有機野菜

安全? 健康にいい? 何の根拠もありません

筆者プロフィール&コラム概要
週刊現代

 値段は少し高いけど、おそらく体にいいんだろう---そう思い込んで有機野菜に手を伸ばすあなた。有機野菜のなかには安全とは言えないものもあるんです。

無農薬野菜とは違う

〔PHOTO〕gettyimages

 ファミリーレストランや居酒屋のメニューに並ぶ、「有機野菜」を使った料理の数々。「有機野菜だから、安全だし、健康にもいいんでしょ?」。無条件にそう思いこみ、次々と有機野菜の料理をオーダーした経験は、誰にでもあるだろう。

 しかし、なぜ有機野菜が「健康にいい」「安全である」と言えるか、考えたことはあるだろうか。もしかしたら、それはただの「神話」かもしれないのだ。

 健康食ブームの昨今、「有機」「オーガニック」と謳う商品や料理が巷にあふれているが、「有機○○」「オーガニック〜」と表示して、あたかも有機野菜であるかのように装って野菜を販売していたため、農水省と関係団体が処分を下したケースが、昨年1年間で100件以上もあったという。食への信頼を揺るがしかねない話だが、本件について農水省消費・安全局を取材すると、

「『有機農産物』と表示するためには、農薬や化学肥料の使用について様々な条件を満たし、認定機関の認定を受けなければいけないのですが、この認定を受けずに自身の判断で『これは有機野菜だ』と、勝手に『有機』と表示してしまう方も少なくないんです」

 との答えが返ってきた。別の農水省関係者の話では、「ニセの有機野菜」が売られる背景には、「農家でも『有機野菜とは何か』がよく分かっていない人が多い」ことがあるという。農家でさえ正確には分からないという「有機野菜」のことを、一般消費者はどこまで理解しているのか。なぜ「有機野菜は安全である」と思い込んでいるのか。

 そもそも有機農産物とは何なのか。製品に「有機○○」「オーガニック~」と表示するには、いくつかの基準を満たさねばならない。その基準を簡単に説明すると、「化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避ける」ことで生産された農産物、ということである。

 農薬や化学肥料を避ける---おそらくこれが「有機野菜は安全」と思わせる根拠だろう。しかし、ここに法の抜け道がある。有機野菜にも農薬は使えるのだ。

「JAS(日本農林規格協会)が認定している31種類の農薬に関しては使用してもよいことになっています。もちろん、なかには一切農薬を使用しないで有機農産物をつくる方もいらっしゃいますが、一切農薬を使わなくても、反対に31種類の農薬を使っても、『有機』の条件のひとつを満たしているのです」(前出・農水省関係者)

 有機野菜は無農薬ではない---このことを確認したうえで、もうひとつ重要なことがある。それは有機野菜には、化学肥料こそ使われていないものの、「有機肥料」が使われているということだ。

最新号のご紹介

トップページへ戻る

賢者の知恵

週刊現代、セオリーより、マネー、生活関連の特集記事をお届けします。