ハンカチ世代プロへ!
「注目のドラフト」有力選手の実力診断

中大・澤村は「最大8球団が競合」、 斎藤佑樹に決めた球団は?
157km/hの学生史上最速右腕
投手 澤村拓一(ひろかず)(22・中大)
指名予想球団:中日・阪神・巨人・広島・横浜・西武・日本ハム・楽天
栃木県生まれ。佐野日大出身。甲子園出場経験はない。本誌の取材に「高校時代は線が細く球速も最速で141km/hだったが、ウェイトトレーニングで大学2年からコンスタントに150km/h以上出るようになった」と語る。学生最速157km/hの速球だけでなく、今秋は縦と横の2種類のスライダーと140km/hのフォークにも磨きがかかり、投球の幅が広がった。9回まで球威が落ちないのも魅力だ。本人は「どこの球団でも行く」と断言。184cm90kg
注:表の球団名の後の※は外れ1位指名が予想される球団、○は2位以下の指名が予想される球団。チャートの「完成度」はプロで通用する即戦力性、「将来性」は現状からさらに実力が伸びる期待度

 いよいよ10月28日に迫ったドラフト会議。果たして"金の卵"を獲得できるのは、どの球団か。有望候補12人を徹底分析し、彼らの指名球団をズバリ予測する---。

抜群の投球術で六大学通算31勝
投手 斎藤佑樹(22・早大)
指名予想球団:ヤクルト・ロッテ
群馬県生まれ。早稲田実業出身。高3春の甲子園で8強、夏は全国制覇した。大学1年から先発ローテーションを守り続ける。3年秋からステップ幅が狭くなり速球の球威が落ちているのが気になるが、スライダーはプロレベルで、ボール球を振らせる投球術は抜群。今秋達成した六大学リーグでの通算30勝300奪三振は、史上6人目の快挙だ。プロ志望届提出後の10月15日には会見を開き、「プロに入っても先発でやる自信はある」と語った。175cm75kg

 今年のドラフトで、大学・社会人の注目度No.1選手は、学生史上最速157km/hの剛速球を投げる中央大のエース澤村拓一(ひろかず)だろう。その澤村がプロ入りへの決意を語る。

「ドラフト1位で即戦力として指名いただけるなら、1年目から2ケタは勝たないと意味がないと思います。自信はあります。

 現在はケガで戦列を離れていますが、目標はソフトバンクの斉藤和巳投手です。技術面の高さだけでなく、マウンドでの気迫が凄い。相手を威圧し、味方に信頼される投手になりたいです」

 夏に左脇腹を痛めた澤村は、それまで速球一辺倒だった投球から、緩急をつけることを覚えた。

 今回掲載した有力選手の実力診断をしたスポーツジャーナリストの小関順二氏も、「スライダーなどの変化球を使い分けられるようになり速球がさらに活きるようになった」と絶賛する。

剛速球が魅力のワセダの守護神
投手 大石達也(22・早大)
指名予想球団:横浜・ソフトバンク・西武・オリックス・楽天
福岡県生まれ。福岡大大濠(おおほり)出身。甲子園出場経験はない。早大入学直後は遊撃手だったが、1年秋からリリーフに転向。昨秋のリーグ、ベストナイン。細かいコントロールより、最速155km/hの速球と落差のあるフォークが魅力。182cm76kg
左肩負傷も、学生No.1左腕
投手 大野雄大(ゆうだい・22・佛教(ぶっきょう)大)
指名予想球団:中日※・広島※・日本ハム※
京都府生まれ。京都外大西出身。大学3年の春からエースとなる。今年6月の大学選手権初戦では、東北福祉大を完封。速球は常に150km/hをマークする。左肩を痛め今秋のシーズンはマウンドに立っていない(10月19日現在)。182cm72kg