雑誌
ゼロ金利政策 Q&A20
「ボクらの生活どう変わる?」

預金、住宅ローンはどうなる?
景気は上向くのか? 株式、不動産市場は?

「さまざまな金融緩和策をパッケージで打ち出し、金融緩和の効果を最大限に発揮させようと考えた」

 10月5日、記者会見に臨んだ日銀の白川方明総裁(61)は、自信に満ちた表情でこう語った。その日午前の金融政策決定会合で、実質ゼロ金利の導入に加え、国債やETF(上場投資信託)、REIT(上場不動産投資信託)などを日銀が買い取り、デフレに歯止めをかけることを表明したからだ。

 この金融緩和策が発表された直後から、日経平均株価は急騰。9300円台で推移していた株価は、9600円を超えるまで一気に上昇した。証券アナリストの植木靖男氏も、驚きを隠さない。

「慎重で頑固な白川総裁が、ゼロ金利の導入はもとより、ETFやREITのようなリスク資産を買い取って株式市場の下支えを表明するなんて、考えてもいなかった。これまでにない大胆な金融政策です。このサプライズがなければ、日経平均株価はズルズルと下げ続けて9000円を割っていたと思います」

 今回の金融緩和策で株価下落に歯止めはかかったようだが、はたして、「牛丼250円戦争」にまで行き着いたデフレは、本当に解消されるのか。そして、ボクらの生活はどう変わるのか。

 本誌は植木氏のほか、経済ジャーナリストの荻原博子氏、フィナンシャルプランナーの深野康彦氏、信州大学経済学部教授の真壁昭夫氏らの協力を得て、生活に影響がある事柄を徹底検証した。

Q1
日銀が4年3ヵ月ぶりに導入したゼロ金利政策とは何ですか?

「そもそも日銀は、物価を安定させるために、市中に出回るお金の量を調整しています。その方法の一つが、政策金利を上げ下げすること。その金利を限りなくゼロに近づけていくのがゼロ金利政策です。日銀が動かしているのは、無担保コール翌日物の金利。

 この金利は、金融機関同士が毎日の取引で余ったり足りなくなったりした資金を調整するために、担保なしで貸し借りして翌日に取引を終える時に適用されます。この政策金利が引き下げられると、市場で取り引きされる金利も下がるので、経済活動が活発化するとされています」(真壁氏)

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