塩崎元官房長官が渡辺喜美みんなの党代表との連携を漏らした「チャリティー・ワイン・パーティ」

隣に座った塩崎氏と仙谷氏がなにやら話し込む場面も目立った

 政界から福田康夫元首相、仙谷由人民主党代表代行(官房副長官)、塩崎恭久元官房長官(自民党衆院議員)、渡辺喜美元金融・行革担当相(みんなの党代表)、丸川珠代自民党参院議員の面々---。

 7月27日夜、東京・日本橋のマンダリンオリエンタル東京で開かれたディナーの出席者である。官界やマスコミ界からも幹部クラスが大勢出席したこのディナーは、米国カリフォルニア州ナパバレー・ワイン協会(リンダ・レフ事務局長)主催、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)グループ(瀬口二郎在日代表)、中川ワイン販売(中川誠一郎社長)共催の「ナパバレー・チャリティ・ワインディナー」と銘打たれたものだった。

 総勢200人を超えた出席者の耳目を集めたのは、菅直人首相の退陣時期を巡り与党民主党内、与野党間の駆け引きが熾烈を極めている「菅政局」がホットコーナーに差しかかっているだけに演壇の正面に設営された「政治家テーブル」だった。上座に仙谷氏が座ったのは政権党のナンバー2だから当然として、その左隣に塩崎氏、ひとり置いて渡辺氏が座った。  

400万ドルを寄付したバンカメ

 仙谷、塩崎の両氏が何やら小声で話し込めば、周辺の出席者は当然にも聞き耳を立てる。渡辺氏に続いて演壇に立った塩崎氏が、「それほど遠くない時期に渡辺氏と再び一緒にやれることもある」と語った時には、会場はどよめきとともに、「なるほど」と得心がいったかのような反応を示した。

 別のテーブルでは福田氏のもとへ挨拶に見える人が引きも切らず、さすが元首相の貫禄だった。ディナーも終わりに差しかかると、出席者のテーブルと席次は入れ乱れ、あちらこちらでボソボソやっている風景が散見できた。

 ジャーナリストの一人として実に興味深い光景を目の当たりにしたこの会に、筆者は中川ワイン販売のオーナーである中川一三氏とはワインを通じてお付き合いがあり、招待状を頂いたのである。

 当夜のディナーに出席してみて改めて分かったことだが、このチャリティディナーは純粋な「慈善夕食会」であった。事実、東日本大震災のよる被災された方々にバンカメ・グループ全体で約400万ドル(3億円超)の義援金が日本赤十字を通じて寄付されることが発表されたのだ。

 世界的な金融機関であるバンカメ・グループの発祥地はカリフォルニア州サンフランシスコ。ナパバレーは同地に隣接する。今やフランスのボルドー、ブルゴーニュ産のワインを遥かに上回る質との評価が世界的に定着しているナパバレー産ワインのオークションも行われた。

 主催したナパバレー・ワイン協会が提供したものと、カリフォルニア・ワインの素晴らしさを早くから喧伝・輸入してきた中川ワイン販売が用意した超レア物を含むワイン56種類(中にはマグナム、インペリアル瓶もあった)の写真付きオークション出品カタログが出席者全員に配布された。そしてディナーが終了するまでに各人が入札価格を提出し、最高価格を付けた人が落札したのだ。

 収益金は総額515万円に達した。もちろん、これまた日本赤十字を通じて寄付された。個人的な関心で恐縮だが、出品リストの中で注目していた超カルトワインの「ハーランエステート2006年」は13万円、そして「スケアクロウ07年」(通常の2本分のマグナム瓶)は35万円で落札されたと聞いた。サイレント・オークションなので誰が落としたのか分からない仕組みになっている。高額なワインだけではない。なかには小売価格3000円のワインもある。主席者、殆ど全員が入札していた。

 さて、紅一点の丸川氏は会場で人気者だった。次の選挙を意識してか、会場のあちこちで名刺を配っているのが微笑ましいと思ったほどだ。

 超多忙の中、出席した仙谷氏は、失礼ながらワインより焼酎が似合うと思うが、「今日は本当に来て良かった」と一言残して帰って行った。たまには、こんな日本離れしたスケールのチャリティパーティがあってもいい。

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